※【佐渡島旅行記①】の続きになります。
昼食の後は再びレンタカーを走らせること約40分、佐渡島で人気の観光スポットの1つである 佐渡金山 へやって来ました。
佐渡金山の観光ルートは、主に江戸時代の金鉱である「宗太夫坑」と明治時代の金鉱である「道遊坑」の2つ。今回はその両方をしっかりと見学したいと思います!
チケットを購入して入口へ。まずは江戸時代の金脈である 宗太夫坑 から見学をスタート。
宗太夫坑は江戸初期から、手掘りで採掘作業が行われた坑道。まずは地下深くへ階段を下って行きます。
当時掘られた壁もリアル。
写真では明るくなるように撮影してますが、実際は結構暗いトンネルの内部。多少ですが、不気味な雰囲気も漂ってました(苦笑)
この佐渡金山では、当時の作業の様子をわかりやすく伝えるために、たくさんの蝋人形の姿がありました。どこかで見たような光景だと思ったら、この2か月前に行った網走監獄でもそうでしたね(笑)
江戸時代にはもちろん機械などはありませんので、人の力がとにかく必要。そのため1つの作業場にたくさんの人がそれぞれ持ち場を持っているのがよくわかりました。
中には喋る人形も。「早くこんなところから出たいなぁ…」みたいなことを言っていたようです。
こちらは坑内に新鮮な空気を送り込む、風送り作業をしていたとか。
こちらは休息所。蓆を敷いて横になったり、食事をしたりしている様子がわかりますね。
…なんかアップで撮ってみました(笑)
坑道はまだまだ続きます。しかしこの壁面を見ると、手作業で掘り進んでいったというのがよくわかりますよね。
こちらも手掘り作業中のようです。
…どういう表情でしょうか。
とにかくこの展示を見学していくと、当時の採掘作業がかなり過酷だったことが想像できます。
こちらは「やわらぎ」という儀式を行っているところ。現在でも神事として行われているそうですね。
ここまで約30分の見学時間でしたが、かなり濃い内容のものを観ることができました☆
展示資料館を見学。当時の作業の様子がここでも展示されており、興味深いものでした。
そしてこのあとは、明治時代からの坑道である 道遊坑 を見学します。
さすがに明治時代になると近代的な道具も使われるようになるため、入った瞬間から先ほどの宗太夫坑とは雰囲気が異なることがわかりました。
こちらもまずは長いトンネルを歩いて行きます。
この時代になると、足元にはトロッコが走るレールが敷かれています。当たり前ですが、これなら江戸時代よりも作業が早そうなのは間違いないですね。
こちらは切り出した石を外へ運んでいたトロッコ。後ろには信号らしき赤いランプも見えました。
足元のレール跡に沿って進んで行きます。
やはり江戸時代の宗太夫坑とは全く別物だということがよくわかりますね。
こちらは更に近代的なトンネル。佐渡金山が閉山したのは1989年(平成元)とのことでした。
これで道遊坑の見学も終了。2つの坑道を見比べてみると、個人的には最初に観た宗大夫坑の方が好みでした☆
外にも当時の遺構が残ります。
こちらにもトロッコがありました。こちらは従業員を乗せて運んでいたようですね。
大きな倉庫の中には、たくさんの作業機械が並べられていました。産業革命という言葉が浮かんできます。
そしてここから見える景色が正に絶景!あの2つに割れている山は 道遊の割戸 と呼ばれており、何と金脈を掘り進んでいるうちにVの字の割れ目ができたのだとか。自然のものではなく人工的なものだったんですね!
トロッコが停められた線路の上を歩きます。これが出口までのルートになっていました。
これで佐渡金山の散策は全て終了!団体客と遭遇することもなく、快適に散策することができたのはありがたかったです。
歩き疲れたので、金箔が乗ったソフトクリームをいただきました。普通に美味しかった♬
佐渡金山の見学のあとは再び車を走らせ、やって来たのは 佐渡奉行所跡 。佐渡金山からすぐ近くでした。
金脈の発見により佐渡は1603年(慶長8)に幕府直轄の天領となり、奉行所が置かれました。こちらは当時の奉行所の一部を2000年(平成12)に再建されたものになります。
入場料を払って中へ。もちろん、靴を脱いで上がります。
中へ入って思ったことは、あれ、最近もこういうところに来たなということ。すぐ判明しましたが、2ヶ月前に行った函館・五稜郭にある函館奉行所でした。
同じ江戸時代の奉行所だからか、もしくは再建されてまた新しい建物だからか、函館奉行所に似た雰囲気がありました。
当時のトイレももちろん再現。当たり前ですが、ここで用を足すのは厳禁です(苦笑)
このあとは車を走らせ、両津港・佐渡汽船のりば まで戻ってきました。もっと色々行きたいところをチェックしていたのですが、佐渡島は予想よりも遥かに広く、とても日帰りで散策するのは無理(苦笑)いつかリベンジを果たしたいものですね!
佐渡汽船のりばにあった、トキのオブジェ。佐渡島には「トキの森公園」という、貴重なトキが住む施設があるのですが、時間が足りずに行けなかったのは残念。
16時05分発のフェリーに乗り込みます。改札にはたくさんの人が並んでましたが、とにかく船が大きいので、席にはずいぶん余裕がありました。
来た時と同じく2時間30分で新潟港へ到着。タクシーで新潟駅へ移動して、駅構内の「麺屋しゃがら」さんで新潟ラーメンをいただきます。
背脂ともやしがたっぷりのチャーシューメン。新潟ラーメンランキングのコッテリ部門1位に選ばれたこともあるそうで、美味しくいただきました☆
新潟駅から19時37分発の上越新幹線・ときに乗り込みます。コロナ禍の間に新幹線の改札もスマホをタッチして通れるようになり、便利になりましたよね〜
…ということで、今回の佐渡島の旅はあっという間に終了。帰って来てから詳しく調べてみると、佐渡島の面積は何度も行ってる石垣島の4倍もあるそうで、それを知って日帰りで色々回ろうとしてたのは浅はかなことだと気付いたのでした(苦笑)
海外に行けない今だからこそ楽しみたい国内の旅。また機会を作ってどこかの街を訪れる予定です☆
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[2021・佐渡島旅行記]
2021.10.31 【新潟港から佐渡島へ。古き良き時代の浪漫溢れる宿根木を歩く】
2021.10.31 【佐渡金山へ。江戸時代の宗太夫坑と、明治時代の道遊坑を散策】