あこや真珠は一番寒い真冬の最中、年末~2月に「浜揚げ」採珠されます。

それは、海の中で冷え切った真珠はひとしお美しく良い仕上がりになるから。

 

 

風が冷たい海上で筏から貝殻の入った重たい袋を上げる。

一つづつ貝殻を開け真珠を取り出していく。

外套膜から外し、汚れを洗って綺麗にし、

品質・大きさ・色・形など厳密に選別され、

ネックレス用には穴をあけて揃える。

 

 

どの作業も丁寧に熟練の手により行われます。

あなたが今シーズンの最初のあこや真珠を見られるのは、桜が咲いた頃。

 

ところ、で真珠は他の宝石と違って有機質です。

丹精込めてお世話をする人の手と、海中で母である貝の揺籠で育つ。

真珠として生まれるのに1年~3年かかりますが、海の環境や変化で貝が

途中で死んでしまうことはよくあります。

また、生まれたままで高品質のきれいなものは本当に一握りです。

だから、その品質は毎年違い、量も同じではなく、価格も当然違うのです。

 

 

やはり、技術は上がっても、人知で及ばないことがある。

天地自然が安寧で敬い共存すればこそ、そこに宝が育つ、そんな気がします。