こんにちは。城メグリストこと萩原さちこです。
今週は、少し前に訪れた金沢城のことを。
春の足音が聞こえる今日この頃ですが、金沢はまだまだ冬。
美しき、朝の風景です。
しかし春の気配も感じるということで、桜が咲く中に雪を降らせてみました。
…咲いてなかったけどね。
金沢城といえば、ちょっと変わった建物のデザインが特徴。
屋根瓦は、寒冷対策の鉛瓦。
シルバーの輝きがなんともおしゃれで、太陽の光を受けるとグラデーションに変化してとってもきれいです。
壁は、海鼠壁。
土蔵に使われるものですね。
こちらも耐冷性に長けたすぐれもので、寒い地域の城ならではの特徴だと思います。
タイルを貼り付けるように瓦をつなぎ合わせ、そのつなぎ目に漆喰を板かまぼこのように盛り上げるようにして塗っていきます。
いずれも、現存する三十間長屋で見られますよ。
ココ、すばらしい!
現存する石川門でも。
石川門は完存する内枡形門として全国的になかなか貴重。
向かって左手には二重櫓が見えますよね。
枡形を形成する両隅に二重櫓が配されるという豪華なつくりなのです。
こちらが隅櫓。
この、唐破風がついた格子窓も、金沢城の建築デザインのひとつ。
唐破風は寺院などが発祥の格式高いもの。
それを防御装置でもある出格子窓にあしらってしまうとは、かなりハイセンスです。
格子窓は銅製なんですね。
緑青に覆われている感じが、また◎です。
復元された菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓は、内部見学できるのがうれしいだけでなく、工法や構造がしっかり解説されていておすすめです。
こちらが模型。
「腕木」や「長押」など、建築用語も記してくれていますよ。
解説を読んでも、用語がわからないと、そもそもどこの部分の解説かわからないことも多いですよね…。
この模型で勉強できます!
そうそう、以前整備中だった玉泉院丸庭園がとってもきれいになっていて感動しました。
庭園に面する「色紙短冊積み」が、庭園の借景になっているようすもよくわかり、なるほどこんな粋な配し方をしていたのかあ、としばらく魅入ってしまいました。
以前書きましたけれど、金沢城は別名「石垣の博物館」。
いろんな積み方の石垣があって、1日石垣だけ見ていても飽きません。
散策も楽しい金沢の町。
おいしいお酒と食べものにあふれた金沢の町。
帰りの新幹線まで、金沢を満喫してきました。
では、今週はこのへんで。
来週もよろしろ~。
萩原さちこ(城メグリスト)
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