城メグvol.59/今治城 | しろくろジョーカー公式ブログ

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こんにちは。城メグリストこと萩原さちこです。
今回は今治城へ行ってきましたー。






今治駅では、バリィさんがお出迎え。かわいい。
※なぜかタテ写真が直せず…ごめんよ、バリィさん。







まずはメインの今治城からご紹介しましょう。



つい1~2か月ほど前、今治城の水堀で鮫が発見されニュースになったのを覚えていますか?
お堀に鮫なんて!…と思うかもしれませんが、それもそのはず、今治城は瀬戸内海のすぐそばにあり、海水を水堀に取り込んでいるんです。








おさかな、います。







海水を引き込んでいる城は珍しいこと。
というのも、城というのは海に近いところにはつくらないからです。
海に開かれた城は、大船に乗ってくる敵に攻めてくれと言っているようなもので、それまでの常識では考えられないことだったのです。




しかし今治城は、その弱点を逆手に取って、むしろ海を取り込んで活用してしまったわけです。
瀬戸内海から直接、城へ入れる船着き場をつくり、海水を引き込んでどーんと広大な堀を構築。
しかも時代は大転換期にあたり、戦国の世が終わりを告げ、戦うための強い城よりも、いかに領国の流通・経済・商業を発展させ、領国の中心地としてふさわしい城づくりが求められていました。








正保年間の絵図を見ると、三重にも堀がめぐらされていて、海と一体化しているようです。
今でも、こんな光景がいたるところに。










今治港は阪神と九州を結ぶ海上交通の重要な要衝となり、明治に入って商工業が栄えると繁栄しました。








この今治城をつくったのが、築城名人といわれる藤堂高虎!
※なぜかタテ写真が直せず…ごめんよ、高虎さん。


高虎が発明した新発想の城は徳川家康に認められ、徳川幕府の城に採用されます。
徳川幕府が手がけた城のほとんどに高虎が携わっていて、そういう意味では徳川の城=高虎の城、といえるでしょう。





高虎の新発明は…






敵を寄せつけない、広大な水堀!







水堀から直接立ち上がる高石垣!
※今治城は地盤が弱いので犬走りという小道のようなスペースを設けています。








多聞櫓でがっちり固めた、厳重な桝形虎口!








結論だけ簡単にいうと…
信長や秀吉のつくった城は、城内での徹底抗戦した臨戦態勢の城。
それに対して、家康(高虎)の城は、そもそも城内に敵を入れない、シンプルかつ合理的な城、なのです。








ちなみに高虎は層塔型天守の発明者で、今治城には日本初の層塔型天守があったといわれています。
…が!
現在建っている天守は、望楼型です。
建設当時の建築法の規制でこうなってしまった、とかつて聞いた気がしますが…残念すぎ。



内部の展示はなかなか充実ですよ。
最上階からの眺望もすばらしいです。







今治に来たら駅弁はコレ。






鯛の押し寿司、いただきまーす。









解決!







城下町もつくりました。
バリィさんも登場してます。






では、今週はこのへんで。
来週もよろしろ~。


萩原さちこ(城メグリスト)



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