城メグvol.26/松島五大堂 | しろくろジョーカー公式ブログ

しろくろジョーカー公式ブログ

ブシモで配信するスマートフォンアプリ「しろくろジョーカー」の公式ブログです。

こんにちは。城メグリストこと萩原さちこです。
宮城県の松島へ行ってきましたー。


京都の天橋立、広島の宮島と並ぶ、江戸時代から日本を代表する景勝地とされた日本三景のひとつ。
松島と天橋立は、平安時代中期にはすでに京都の貴族に知られた名勝地だったようで、歌や名所絵の題材とされていました。

私は母が仙台出身なもので、松島は幼少の頃から幾度も訪れていた場所。
美しく心落ち着くすばらしいところです。
東西南北の展望地からの眺めは四大観と呼ばれ、それぞれに異なる景観を見せてくれます。



松島の風情を醸し出すもののひとつが、波の浸食によって崖のような形になる海食崖。
東日本大震災での松島の被害は比較的少なく、
湾にせり出すように建つ五大堂も流されずそのまま残りました。
松島湾の島々が緩衝剤となって津波の衝撃をやわらげ、松島を守ってくれたそうです。
時間があれば、クルーズがオススメ。
かもめが追ってきます。





松島といえば、伊達政宗の菩提寺である瑞巌寺が有名です。
現在の建物は1609年(慶長14)に政宗が桃山様式の枠をつくし、5年がかりで完成させたもの。
諸国から名工130人を呼び集め、建材も熊野山から取り寄せるなどして建造したといわれます。
奥州覇者としての誇りと威厳が反映された寺といえるでしょう。
唐戸や欄間、襖や床の間の絵画など、政宗が心血を注いだ荘厳な世界が広がります。
現在は本堂、中門、御成門などが工事中につき拝観NGです。



個人的には、本堂などより洞窟群にいつも夢中。。。




さて、今回の目的は五大堂のゲット。
松島のシンボル的存在ですよね。
五大堂は807年(大同2)に坂上田村麻呂が創建したと伝えられています。
後に慈覚大師が五大明王を安置したことから五大堂と呼ばれます。
現在の建物は、伊達政宗が瑞厳寺再建のときに紀州の大工を招請して再建したもの。
東北地方で現存最古の桃山建築として貴重で、国の重要文化財にも指定されています。



こんな感じでオン。。。



私のお気に入りは、円通院です。
三慧殿は一見の価値あり。
政宗の息子、2代藩主忠宗が早世した嫡男光宗のために建立した霊廟です。
寄棟造萱葺の大悲亭は、その名称からも愛息を失った悲しみが伝わってきます。
光宗公は将来有望な有能な若者だったらしく、それゆえ暗殺説もあるのだとか…。
この大悲亭は、江戸納涼の亭を解体移築したもの。
江戸で残っている建造物ははないので、移築によって残った貴重な遺構といえますね。



小堀遠州の作庭といわれる庭がまたすばらしい。
こちらも江戸から移築したそうな(池ごと移動!)。
秋の紅葉ライトアップはそれはそれば美しいそうです。



雲外天地の庭も、すばらしい。
地の庭はなんてことない石畳のようで、3種類の石で人生を表しています。
手前から、生まれたままの割石から叩かれ、磨かれて成長する様。
天水橋が架け橋になり天の庭と結ばれるそうです。
光宗に対し、あの世へ行っても精進して立派な人間になるように、との願いが込められているとか…。




さて、松島といえば牡蠣です!
食べ放題のかき小屋にわざわざ来るほど、私は牡蠣が好き。
松島湾の牡蠣はまだ…という感じだそうですが、石巻の牡蠣はだいぶ元通りに近づいたようです。
というわけで、石巻の生牡蠣と焼き牡蠣を、地酒とともにぺろっと。
濃厚ミルキー、ぷりぷり。
やっぱり三陸の牡蠣はおいしいな。




あ、五大堂前の松華堂さんのカステラもおいしいですよ。
2階がカフェになっていますので休憩にも◎。




では、今週はこのへんで。

来週もよろしろ~。



萩原さちこ(城メグリスト)



■アプリのダウンロードはこちら!

しろくろジョーカー