天井を見ていた
気が付くと
部屋の何処かに寝転がっている
軟禁されてるみたい
何か何だろ何してんだろ何て
軋む体に意識が朦朧としそうになる
何してんだろう?
カラオケで盛り上がってるんだって
クラスメイトたち
何故か部屋の壁は見る気がしない
窓が....
無愛想な奇妙な人の顔が張り付いてるみたい
私の肌がざわついて
カーテンを開ける勇気が出ない
いいか
遮られたままの方が
見始めてすぐ止めちゃったテレビ
外国のB級ホラー映画
チープなストーリーは
ありふれた街なかのありふれた光景
マスクで覆われたゾンビたち
天井を見ていたまた
ふと気が付くと寝転がってる
お部屋のどっかで
睡魔も陳腐なリビングの光る大画面
皮膚呼吸すら昨日までの夢の続編みたいな
息苦しいって溜め息すらうっとおしい体が
重い
壁掛け時計の秒針の音が聴こえそう
私の体も部屋に溜まる空気も他人事案件
扉を開ける時刻がじれったい
胃が重い
頭も
電車の街のゾンビの群れが何か恋しい
どっかにはびこる綺麗ごとを
捨てる大きな窓を探しに
私は外だった内から外に出る
鏡に見られに鏡に飛び込む
今年は何故か桜が怖い
