母猫のハナが亡くなり、2年がたちました。


ハナはウチで5匹の仔猫を産みました。


2010年、3月31日の夜でした。


彼女ほど不器用な子育てをする母猫は初めてでした。


何しろ、仔猫たちが離乳し自力でご飯を食べれるようになっても、求められるとお乳をあげるのでした。


ハナと仔猫たちみんなで6匹は毎日必ず何かやらかし、エネルギッシュに暮らしていました。


その母猫ハナが2021年2月9日の夜亡くなりました。


心ない人たちが自宅に侵入しその心ない人たちにお尻を刺されてしまったからでした。



今でも信じられませんが、亡くなる3日前にこんな事がありました。


わたしもハナもリビングに居たときです。


鳴いたんです、ハナが。


もう弱りきって大好きな2階の部屋への階段を自力であがれなくなっていたのに。


ハナは私の顔をきちんと見上げ、わたしの目をしっかり見詰め、かん高いでもとても優しい声でその時だけは、しっかりと立ちあがり、3回鳴いたのでした。


もうすでに体を起こすのもやっとだったのに。


彼女はわたしに何がいいたかったのでしょう?


きちんとお別れをしてくれたのでしょうか?


5匹の仔猫を育てあげた彼女が旅立つ3日前のことでした。


やっと言葉にできました。


だってこんな出来すぎた話を誰が信じてくれるでしょうか。


残された私たちに日常は続きます。


残酷な時間が流れ続けます。


忘れちゃいましたか?


加害者たちは。