もう しないで

 

もう そんなことする人にならないで

 

(いらないから)

 

わたしに嘘をつかないで

 

わたしに嘘をつく人にならないで

 

(もう おなかいっぱい)

 

わたしがいまいる世界をすこしは察して

 

わたしがいまいる世界をすこしは理解して

 

そんなひとになってよ

 

(昼の影が短くなった)

 

想いが溢れて言葉が形にならないのかな

 

なにげない会話と会話の余白

 

語られざる言葉に

 

語ることができない言葉たちに

 

(部屋の外では風が吹いているらしい)

 

こけてから そして うずくまる

 

そんな痛みと

 

こけてからの怖れや怯えと

 

そんな苦い想いを食べるのかな

 

(おかわりなんて いりません)

 

また きょうも

 

ベッドで目を開け 指先ながめて

 

よるには

 

またそして まぶたを閉じてゆく

 

夢の扉に たたずむ わたしは

 

今日を過ごした明日を泳ぐわたしは

 

多分

 

きっと前を見てきちんと笑っていると思う

 

また太陽は西に沈んでしまうのか