セミを嫌うなんて、失敬だ！

セミだって、長いこと土の中にいて

やっと地上に出て来たのに。

ギャー、セミだぁ！

って言われたりして、かわいそう。

セミを嫌うなんて、失敬だ！

セミは英語で、シケイダ。

シッケイダ→失敬だ。

ただの、ダジャレです。

でもね、わたしは世界で

一番嫌いなんです。

イカつい甲冑を身にまとった

茶色いやつ。

夏を牛耳る、セミ将軍！

昨日もね、ベランダに

ひっくり返っていたのよ。

人のベランダに勝手に侵入して、

一体、何なのさ。

これってね、どうなの？

お亡くなりになっているか

分からないじゃん。

セミに聞きたい訳よ。

ファイナルアンサー？

でも、何をもってファイナルなのか

分からない。

怖いよね、ジジジジーってやつ。

わたしは、人目も憚らず

叫んでしまうわ。

だって、苦手なんですもの。

今の家に引っ越す前は、

公園の横に住んでいたのよ。

メゾネットのアパート。

公園の近くって、やめた方が良いわよ。

特に木が多い公園。

あと、用水路の近く。

虫が多いの。

蚊、カメムシ、得体の知れないやつ。

カメムシって言ったら、

緑のやつを想像するでしょ。

あれはね、ツヤアオカメムシって言うの。

でもね、前のアパートにいたやつは

クサギカメムシって言う茶色いやつ。

これがまた、気持ち悪いのよ。

デカいし、いかついし。

そして、大量のセミ集団。

想像してごらんなさい？

公園の土の中に、

セミの幼虫がたくさん埋まっていて

あー！夏がきたーって

ポコポコ出て来るの。

土にたくさん、

穴が開いているのよ。

セミが出てきた証拠。

それが木にくっついて、

聞いたこともないような、大合唱をするの。

これがまた、うるさいのよ。

絶対に、近寄りたくない

まだね、我が子は小さいの。

そのうちね、虫を捕まえてくるのよ。

ママが虫嫌いって知ったら、

絶対に嫌がらせしてくる。

うちの息子は、おふざけ坊やだから。

間違いなくやるよね。

先が思いやられる。

どうしても、虫を好きになれない。

唯一触れる虫は、ダンゴムシだけ。

可愛いよね、あいつ。

でもね、わたしは児童文学作家を

目指しているから、

嫌いでも、虫は研究するの。

これからは、恋バナから離れた話も

書いていきたいと思います。

興味ないかもしれませんが、

お付き合いくださる方がいたら、

嬉しいです