わたしは、曲がったことが大嫌い。
いつも正直に生きたい人間だ。
しかし、心の中では
不謹慎なことを考えている。
例えば、イケメン医師に
恋をしてしまった話。
お医者さんに恋するなんて、
ありえないし
雲の上のお人なのにね。
妄想するんです。
不貞行為は２００%しないけど、
先生と関係を持ちたい願望はある。
それほどカッコ良くて、
素敵なお医者さまなのです。
そんな不届者のわたし。
近所の惣菜屋で、
ちょっとした出来事があった。
わたしは
１００g ２８６円の唐揚げを頼んだ。
しかし、店員さんは唐揚げを入れながら、
違う惣菜の値段で計算していたのだ。
１００g １０３円である。
つまり、高い唐揚げを
安い値段で買えたのだ。
これって、ラッキー！って思う人もいる。
知らんぷりして、わざわざ訂正しない。
しかし、わたしはバカ正直者だ。
本当は高いのに、
この値段で買って良いものかと考えた。
言わなかったら、言わなかったで
わたしは悪いことしてしまった！
ってずっと悩み続けるだろう。
よし！正直に話そう！
と言うことで、
本来の値段で唐揚げを買った。
しかし、お店のお姉さんは淡々としていた。
驚くこともなく、冷静に対処していた。
迷惑だったのだろうか？
わたし的には大満足！
いや、ただの自己陶酔である。
さて、ここで
二つのエピソードを紹介する。
一つ目は、テーマパークの話。
その日は、風が強い日だった。
わたしはいつものように
自家用車で出勤して
駐車場に車を停めた。
急に突風が吹いた。
わたしは手を取られて、
となりの車に扉をぶつけてしまった。
ここに車を停めると言うことは、
同じ職場の人。
後から問題になったら、大変なことになる。
だから、わたしは
職場の上司にこのことを伝えた。
そして、わたしがぶつけた車の
持ち主が現れた。
知っている顔だった。
彼女はこう言った。
『どうして、わざわざ報告したんですか？
普通の人なら知らないふりするのに』
わたしは答えた。
『車の持ち主が哀しむし、
嫌な気持ちになるから。
自分がやってしまったことは正直に謝る。
これが筋だと思うから」
彼女はしばらくしてから、わたしに
ぬいぐるみをプレゼントしてくれた。
とても嬉しかった。
次は、夫とのエピソード。
とある旅行会社で、
新婚旅行の手続きをしていた。
後から気付いたことだが、
わたしたちが成約したプランと
違ったプランで計算されていた。
ざっと１０万くらい値段が違う。
しかも安くなっている。
わたしは、夫に言った。
「これ間違ってるよ。
わたしたちが頼んだプランじゃない。
もっと高いはずだよ。
もう一度、お店に言って話をしよう」
しかし、夫は
「何でわざわざ言うの？
相手は気付いてないんだから
ラッキーじゃん！」と答えた。
そんな問題じゃない。
後でバレたら恥ずかしいよ？
わたしは自分の意見を押し通して、
再び旅行会社を訪れた。
店員さんも驚いていた。
うーん。こう言うのって、
言わないのが普通なの？
分かってて悪いことをするって、
なんかイヤなんだよね。
わたしは変わっているのだろうか。
自分が悪いと思ったことは
正直に謝るし、訂正する。
これが、人して正しいと思うから。
筋を通すのは当たり前。
こう言うところも、
グレーゾーンなのかもしれない