シロクマです。ฅʕ •ﻌ• ʔฅ

 

今日も今日とて、件の彼の事が頭に浮かぶ。

 

 

今日は彼にとっては厄日。

 

支給されていたCUIで使っている彼のPCが原因不明の不具合。

何故か彼のバックアップ用のSDカードも動かない。

 

 

うわー、とテンパっている彼を見てニヤニヤする私。

なぜなら、先日私のPCも同じ現象が起きたので、対処法はバッチリなのだ。

 

 

私「残念だったな、弁償だなこりゃ笑」

 

彼「まじっすか?!うわぁ…」

 

 

いや、彼は悪くないのだ。

その姿が可愛かったので暫く様子を見てると、本気で凹んでいる…

 

 

そうだ、彼は根が真面目な子だった。

 

流石に可哀想になってきたので、一緒に残って復旧作業をしようと声をかけた。

 

 

彼「いやいや!悪いですよ、帰るの遅くなっちゃいますし」

 

私「でも今日復旧しとかないと月曜日大変だよ?」

 

彼「うぅ、そうでした…。すみません、フォローお願い出来ます?」

 

私「良いよ!缶コーヒー1本な笑」

 

 

そんなこんなで作業を始めた。

手作業は少ないのだが、少し時間がかかる。

 

 

彼はゲームが好きで、ゲームの話になると凄い早口になって話すことに熱中する。

 

私は社会人になってからゲームは殆ど触ってこなかったので、彼の話は半分以上わからない。

でも一生懸命話している姿が可愛くて、楽しそうに話すのでうんうんと聞いていた。

 

 

彼は急にはっとして、

 

彼「すみません!興奮して話しすぎました…。この話題大丈夫ですか?」

 

不安げに聞いているので、

 

私「うん、聞いていて面白いよ。今のゲームってそんな感じなんだね。」

 

彼「そうなんですよ!今オススメなのはこれなんで、興味があったら是非やってみてください!」

 

 

 

遊びに夢中になって、急に我に返って不安げにあたりを見回すワンコみてぇだな!笑

※あれ?誰も居ない…みたいな

 

 

それが面白くなってしまって1人で笑ってしまっていたら、彼はポカンとしていた。

 

他にもオススメがあるんです!と言って、スマホの画面を見せてくれた。

そこには、私が昔やっていたゲームの映像が映し出されていた。

 

 

彼「めっちゃきれいにリメイクされたんですよ!」

 

私「本当だ、今のゲームって本当映像綺麗だね」

(凄いおじさん)

 

 

そう言って彼はめっちゃ近くに来て、一緒にスマホの画面を覗く。

私は平然を装いながら、ドキドキしてしまう。

 

 

腕が触れる。

彼は気に留めない。

私は意識してしまう。

 

 

その時、彼が何か冗談を言った。

正直全然覚えていないが、私はおい!と言って軽く彼の肩を叩く。

 

 

ごめん、今のはだめだな。

私には少なからずの下心があったよ。

 

きっと気付いてないだろうけれど…ごめん。

 

 

 

彼のPCの復旧作業は終わっていた。

 

私達は帰る方向が違うので、そこで別れて別々に帰った。

 

 

 

昨日くらいから、夕方は急に涼しくなった。

少し強く吹く風が気持良い。

 

 

秋になって、冬になる。

当たり前にそうなる。

 

 

 

自分の気持ちは、冬になったらどうなっているかな。

 

米津の「アイネクライネ」の冒頭の歌詞が突き刺さるよね。

 

 

 

あたしあなたに会えて本当に嬉しいのに

当たり前のようにそれら全てが悲しいんだ

今痛いくらい幸せな思い出が

いつか来るお別れを育てて歩く

 

 

 

おしまい。

 

 

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