しろくまです。ʕ•ᴥ•ʔ
今年のはじめにお会いした方と、先日またお会いした。
彼とは地元が一緒で、彼は長期休暇には必ずと言って良いほど帰省し、親御さんとの時間を大切にされている。
私にはオープンリレーションシップを採用している方に偏見があったのだと思う。
性に奔放でだらしない人なのだと、彼に会う前まではそう思っていた。
しかし、家族との時間を大切にしたり、大手企業で働いていたり、東京でマンションを購入していたり、社会的に見てもとてもしっかりしていた。
マイノリティーとして生きてきたのに、知りもしない事への偏見を持っていた自分が恥ずかしい。
彼と会うのはこれで3回目。
帰省するたびに連絡をくれる律儀さ。
でも、私の方が彼に惹かれていたんだと思う。
それまで体の関係は無く、お酒を飲みながらずっと2人で話をしていた。
今回はお互いの事情で、駅近くのホテルで会うことになった。
近くのコンビニで酒とつまみを買って、他愛もない話をしているのが楽しい。
ホテルにチェックインして部屋に入ると、私は先に部屋に入り椅子にすわり、彼はベッドに腰掛けた。
テーブルに買ってきたお酒とつまみを広げて、乾杯をする。
彼は最近出張が多く、その度に色々な情事を重ねているのだそう。
仕事もきちんとこなし、プライベートも充実しているみたいで楽しそうだ。
彼は旅行が好き、ガジェットやゲームも好き。
好きな物が沢山ある人は、時たま少年のような顔をしてそれを話す時がある。
私は少年のように夢中に話すこの人の顔が好きだなと思った。
ずっと彼に聞いてみたいことがあった。
私「失恋とかしたことはあるの?」
彼「前の彼氏は、別れた後1年ぐらいは引きずっていたかなぁ。」
情事は趣味、恋愛感情はそれとは別物なのだと彼は言う。
恋人にはやはり恋愛感情があるのだと思うと、わけも分からず私は安堵してしまう。
私なりに、彼を自分の中で理解したいのだと思った。
それでも私は、情事と恋愛感情を綺麗に分けることがどうも苦手だ。
苦手というか、下手くそなんだと思う。
少しでも相手に気持ちが無いと踏み込めないし、かと言って一線を超えてしまった後の前の関係が変わってしまうのも何だか怖い。
自分には無いもの、できないものと私は自分自身で決めつけている。
彼を羨む反面、そうなりたいかというと少し違うと感じる自分。
でも彼の行動や思想がとても合理的だなと思う。
自分の信念や考えが明確で、何が自分に必要なのかを分かっている。
私にはない彼の考えや経験が、強烈なフェロモンのように私に刺さる。
彼は情事は趣味と割り切れているから、その行為に対しての気持ち良さやシチュエーション、視覚的な興奮を探求しているのだそう。
確かに趣味だったら、探究心や向上心は大事だもんね。
急に会話が止まってしまった。
気まずい訳じゃないが、次のアクションは会話より行動が先だった。
つづく。