しろくまです。• ᴥ •

 

前の会社にいた時、求人に応募してくれた少し年下の女の子がいた。

 

 

予めいただいていた履歴書には

 

「よく、人たらしと言われます。」

 

と興味深い内容が綴られていた。

 

 

 

人たらしとな!よだれ

 

 

その言葉だけでも、私は彼女にとても興味を持った。

 

 

面接当日、彼女は時間通りにやってきた。

 

当時はまだコロナ禍真っ只中だったため、マスクをしていたのだが、マスク越しからもわかる笑顔!

 

 

なかなかやるじゃないか…

 

 

他のスタッフにも礼儀正しく、相槌も上手。

こちらの質問に対してもテンプレではなく、自分の考えをわかりやすく応えてくれる。

 

 

欲しい、君が欲しいぞ!

(捕まる発言やぞ無気力

 

 

 

彼女は、ほぼ即決で採用された。

 

 

彼女はいつも肯定的な言葉を使っていた。

そしていつも笑顔ニコニコ

 

 

人の話を親身になって聞き、優しい言葉をくれる彼女は、すぐに職場の人気者になった。

 

 

 

当時彼女はタバコを吸っていたので、良く2人で喫煙所で話をした。

 

しかし、時が経つに連れて吸っているものが変わっていた事に気付いた。

 

 

 

私「それって電子タバコ?前からそれだっけ?」

 

彼女「いえ!実は前からタバコ辞めようと思ってて。これ、ニコチンもタールもは入っていないんですよ照れ

 

 

彼女は結婚していたので、そろそろ子供の事を考え始めたのかなと思った。

 

 

彼女「実は禁煙は成功していたんですが、しろくまさんいつも忙しそうだったので、喫煙所だったらお話できると思って買っちゃいました!照れ

 

 

私はそれになんて返したんだっけか、思い出せないや。

 

でも無性に小っ恥ずかしく、なんだかくすぐったいような嬉しさが込み上げていたことは覚えている。

 

 

ゲイだから感じることなのだろうか。

 

彼女の言葉にはきっと他意はない。

 

 

別に恋愛とかそういうものじゃないんだよな。

もしかしたら私がゲイだということも気付いているような気もするし。

 

 

本当に彼女は話をしたいと思ってくれているのだと思った。

 

 

 

 

人たらしは本当に存在した。

 

 

 

人たらしと言われる所以は、押し付けがましくない肯定感。

そしてその明るい言葉たちは、多分全て本心から感じた事をただ話しているだけ。

 

 

どんな環境にいたら、こんな子に育つのだろうか…

 

 

 

私「そう言えば、休みの日は何してるんですか?」

 

彼女「えーお願いお菓子食べながら、ぐうたらしてネトフリ三昧です!チュー

 

 

 

 

やっぱ大好き笑

 

 

 

 

おしまい。