しろくまです。|ᴥ•ʔ…
昔ゲイバーで働いていた時に言われた言葉で、未だにどういう感情で返したら良かったのかわからなかった言葉がある。
当時私は瘦せていたが、ガリでもなくマッチョでもない普通体系。
流行っていた坊主頭にダボついた服装、その顔には髭を生やしていた。
(今はそこから30キロくらい太っているがな)
ある日ゲイバーで働いていると、お客さんが私の顔をまじまじ見てきた。
そのお客さんは一見さんで、私は外で会ったこともないはずだった。
私「どうされました?」
とお客さんに聞いてみた。
客「うーん、どこかで君に会ったことがあるような気がするんだよね…」
ふむ。
その頃はゲイバーで働いていたし、よく二丁目にも飲みにも行っていたから、どこかで会っていても何ら不思議ではない。
そんな風に伝えても、お客さんは納得しない。
客「いや、そういうのじゃないんだよね…」
私「すれ違ったとか見かけたとかじゃないという事ですかね?」
客「うん、違う。俺、君の裸を見たことがある気がするんよね。」
な、なんですと?
私は全く身に覚えありませんけど?!
私「多分人違いだと思いますよ。僕、裸になるような所はお風呂くらいしか行きませんし。」
客「あー!!わかった!」
「君、ゲイビデ〇に出てるよね?」
はい?
確かに私はよく「〇〇に似ているよね~」とか「友達にすごい似ている子がいる」とか、実家近くに住む姉に「アンタ今日駅前にいたでしょ?」(いや、都内におるがな)などなど私のドッペルゲンガーは色々な場所にいるようで。
ありふれた顔を持つ私でも、ゲイビデ〇に出ていると言われたのは初めてだった。
先に言っておくと、私はゲイビデ〇出演は果たしていない。
(需要もないしな)
ゲイビデ〇の男優さんやセック〇ワーカーの方たちに偏見があるわけではないのだが、もし実際に私が出ていたとして、人が大勢いる中で大声で言う事は如何なものなのか。
本業にしている人ならば、沢山作品を見てもらった方が売り上げに繋がるのだから、宣伝も兼ねてその話題に乗っかるのだろうか。
そういえば、前の職場の若い子に「私、AV女優の〇〇ちゃんみたいな体になりたいんですよね」と言われたことがあったな。
カミングアウトしているわけじゃなかったので「そ、そうなんだ!確かにムチムチしているっのって、セクシーだよね(ムチムチした殿方好き)」が私の精一杯の返答だったな。
人それぞれか。
でも、そのお客さん言うのですよ。
客「あ!でも、ごめん!君のことはタイプではないんだ~」
余計な一言を。
なんなの?
そんなことの為に、長い時間考え込むなや!
それこそ、言う必要あったかいな?笑
その言葉には何て返すのが最適解だったのだろうか、未だに謎なのである。
おしまい。