しろくまです。(´(ェ)`)

 

東京から地元に帰ってきたのは、かれこれ10年前の事。

 

帰ってきて、すぐにアプリで知り合ったゲイの友人がいる。

住んでいるのは同じ県内なのだが、少し距離があるためしばらくメールだけしていた。

 

友人をTくんとする。

 

Tくんは私の1つ年上で、私と境遇がよく似ていた。

彼も東京にいたのだが、家庭の事情で殆ど私と一緒のタイミングに帰って来た「都落ち組」

 

Tくんとはアプリで知り合ったのもの恋愛には至らず、実際に会うまで1年以上経っていた。

 

その頃からTくんの恋愛相談を受けていた。

お相手は地元でみんなからイケメンと謳われるGさん。

 

GさんとTくんは地元のゲイバーで知り合い、既に何度かデートをしているらしい。

 

 

Tくんはジムに通い、ハイブランドのアイテムを身につける意識高い系のゲイ。

Gさんはスポーツ系のゲイサークルに入り、アクティブでダンディーなイケメン。

 

私はGさんお会いしたことはなく、アプリでしか見たことはなかった。

なのでTくんからの話でしかGさん像を知ることしか出来なかった。

 

 

数日後、TくんからGさんと付き合うことになったとの報告を受けた。

TくんはGさんと付き合う為に、影で色々努力していたので報われて良かったと、心から思った。

 

Tくんから連絡があった週の週末に、地元のゲイバーでイベントがあるらしくTくんと一緒に飲むことになった。

 

ゲイバーでのイベント当日、Tくんと待ち合わせてお店に向かった。

 

到着すると既にお店は大勢のお客さんで賑わっていた。

 

私は地元に帰ってきて2回目のゲイバーで、その時は全然知り合いがいなかった。

Tくんはゲイバーから家が近いらしく、既に常連さんになっていた。

 

 

田舎のゲイバーでの新顔は、否が応でも目立ってしまう。(ブスでも)

 

それがとても嫌だった。

自意識過剰かもしれないが、品定めをされるような視線に居心地の悪さを感じた。

 

 

なので、私は終始Tくんと話していた。

Tくんが他の人と話している時は、スマホを見て時間を過ごした。

 

 

スマホでゲイのアプリを開いた。

すると、Gさんからリアクションがあった。

(アプリやリアクションによって、その重みが違う)

 

Gさんからのリアクションはイイね程度のもので、地元の新顔に挨拶してくれた程度のことだと私は解釈したのだが…

 

 

横でTくんが私のスマホを見ていたのだ。

 

 

 

 

つづく。