こんばんは、しろくまです。

 

 

ふと、昨日夢で最初にお付き合いした人の夢を見た。

 

 

元彼とは近くて遠い存在だなと思うことがある。

会わなくなると、途端に距離を感じる。

意図として会わないというより、今相手に彼氏がいたら、何となくその人に悪いなって思ってしまうから。

 

それは無意識に、先に付き合っていたことへのマウントなのだろうか_

 

なんだろう、元彼が嫌いなわけではないのにそんなことを思っていたら、もう10年以上は会っていない。

勿論向こうからも連絡はない。

 

最初の元彼1年くらいしかお付き合いしていなかったが、その中でも一番に思い出すこと。

 

それは私が人を殴ったこと。

 

当時、元彼とその友達の何人かで遊ぶことが多かった。

その日も私、元彼、元彼の友人の3人で遊ぶ約束をしていた。

 

新宿二丁目のど真ん中のコンビニに待ち合わせし、先に着いていた元彼の友人の所へ私達が向った。

 

コンビニに着くと、元彼の友人が中年男性に絡まれていた。

そもそもこの人とは知り合いなのかもわからず、少し様子を見ていた。

 

絡んでいた中年男性はストレートの男性で、少しなよなよした元彼の友人に

 

「オカマは気持ち悪りぃんだよ!」

 

と罵っているのだった。

 

絡んだ理由は、「気持ち悪い」から、か。

 

私は「まあまあ」と間に入って、仲裁しようとした。

息巻いている小太りの中年男性の息は少し酒臭い。

 

「なんだお前は?」

中年男性の矛先が、元彼友人から私に変わった。

 

「そう!私が変なおじさんです!真顔

なんて言える空気でもなく、私は思い出し笑いを堪えるよう努めた。

 

「何かよくわかんないですけど、楽しく飲みましょうよ?」

 

私はできるだけ穏便に事を終わらせたかった。

ヤクザのような風防の中年男性は、じっと私を見てくる。

睨むように目を覗き込んでくる。

 

瞬間、私の顔に痛みが走った。

 

中年男性が私の顔を殴ったのだと、一瞬分からなかった。

痛みを感じる間に腹に拳を打ち付けてきた…

いや、殴ってきやがった。

 

普段は真面目で温厚だが、理不尽には我慢が出来ない。

まだ二十歳そこそこの私はまだ青かった。

 

体に痛みが走ってしばらくすると、怒りとどす黒い感情に支配されていく。

 

私の目にうつるのは他でもなく、「敵」だった。

 

 

 

 

つづく。