こんばんは、しろくまです。
もうお花見日和ですね。
春は出会いと別れの季節。
私は、変わったアルバイトを紹介してくれる人と春に出会いました。
上京したての頃の私は、とにかくアルバイトを探していた。
(ゲイバーで働く前)
小学校から新聞配達、高校では有名ハンバーガー屋さんで働いていたので、勤労をしないとお金がなくなる!という焦りが人一倍強かったのかもしれない。
そしてそれと同時に、東京にはゲイが沢山いるだろうから、友だちや彼氏ができたら良いなぁという期待から、ネットで出会いも探していた。
当時はアプリとかではなく、ゲイの方ならわかるであろう有名な掲示板を利用していた。
そして、ある人からこんなメールをいただいた。
「アルバイトしませんか?
椅子に座るだけで1時間10,000円を即時お支払いします。」
え、本当にですか?!
私が可愛いから特別にお金くれるのかしら…?
いやいや、絶対ウソじゃぁんー!!
と思ったが、同じゲイ同士ということもあり、警戒心が薄れていた。
そして、ご丁寧もその方はご自身の顔写真も送ってくれていた。
ゲイの世界ならモテるんじゃないか_
少なからず私はイケる。
(簡単だな)
スポーツマンタイプでがっちり、当時で言うと確か40歳前後くらいのイケおじさんだった。
とりあえず話だけ聞いてみようか、くらいの気持ちで返信する。
すかさず場所と時間を指定され、来られるかどうかのメールが届く。
私は悩んだ。
取り敢えず、貴重品や身分証などを持って行かなかったら何かあっても大丈夫かな…
その悩んでいる最中にも、同じメールがまた来る。
「今日来られますか、来られないのならそれでも良いので連絡ください。」
急かすなぁと思いながら、時間もあるし指定された方面に別の用事もあったので私は行くことにした。
念のためにメールで聞く。
私「本当に座っているだけで良いんですよね?」
おじ「はい、大丈夫です。座っているだけで良いです。
なんなら、椅子に座ってお酒も、吸われるのであればタバコも大丈夫です」
両方たしなむ私からしたら天国のようなアルバイト!
…でも本当にそんな美味しい話で稼げるのだろうか。
不安と期待が入り混じった気持ちで、恐る恐る指定された建物に向かう。
…そこは発展場という、クルージングスペースだった。
上京したての私は名前こそ知っていたが、詳しい利用方法などは知らない。
言われた通りに中に入ろうとするのだが、入り口の場所がわからない。
(発展場は外からは何の施設かわからないような作りが多いので当時は入り口も分かりづらかった)
誰かが入っていってくれば、私も入り方がわかるのだが…
そうこうしているうちにその人からメールが来てしまう。
「着きましたか?入ってすぐのカウンターにいるので、来てください。」
入り方もわからずウロウロしているから待って!
ってか、発展場なんて聞いてない!
あたい、きれいなまま帰ってこられるのかしら…
でも少なからずワクワクしている自分もいるのだった。
つづく。