こんばんは、しろくまです。

 

 

ゲイバーで働くことになった初日、私はとても緊張していた。

 

一応上着のみ制服があり、それに着替える。

見る人からみたら、コンビニ店員さんのような出で立ちである。

坊主や髭、金髪、ピアスの輩が沢山いるあたりは、コンビニより治安はあまり

良くなさそうだけれど。

 

上京して間もない私にも少しの友人がいたので、簡単な営業のメールを送る。

 

「今日始めてお店に入るので、良かったら遊びに来てくださいね。」くらいの簡単な内容で何人かに連絡をした。

 

優しい先輩の店子さんに仕事を教わり、大まかな仕事の流れを教わった。

見慣れない客さんばかりを目の前にして、私はただただ緊張することしか出来なかった。

 

自分がお客としてお店で飲んでいる時は全然緊張しないのに、いざカウンターに入ると、お客さんがカウンターを向いているものだから、お客さんが実際には私を見ていなくても、こちらに視線があるという風に思えてしまうのだ。

 

 

『はやく知っている人が来て欲しい!』

 

 

心の叫びは意外とはやく叶った。

友だちのゲイが彼の女友だちを連れてお店に来てくれた。

 

 

天からの救いだ!!

この時はそう思っていた。

 

 

私「来てくれてありがとう!お酒は何にする?」

 

私は二人にお礼を言い、お酒の注文を聞いた。

彼女とは初対面だったので、簡単に自己紹介をしようと話しかけると、彼女は言った。

 

 

女「アンタ…ブスね!」

 

 

ん?

 

 

お?

 

はぁ?真顔

 

 

 

私は一瞬何が起きたのかわからず、彼女の言葉の真意を確認しようとする。

 

そうか、ここは二丁目だもんね。

ブスは挨拶、何を真剣に受け止めてしまっているんだ私は。

 

彼女は続けた。

 

 

女「ブスっていうか、顔が無理!!」

 

 

ベテラン店子ならまだしも、ゲイバーに入って初日の店子にはまだまだその言葉はしんどい。

 

私はまだ心が綺麗だったこともあり(何様)、最適解がわからずマジレスしてしまう。

 

 

私「すみません…」

 

でも彼女は止まらない。

 

女「なんなのアンタ、謝るのもムカつくんだけど!」

 

なんなのはこっちのセリフよ、なんなのコイツ!!!

きィー!!

 

ゲイの友だちがオロオロしながらも、彼女を制止しようとしてくれている。

 

これは、受け流すのが正解なの?それとも怒っていいのかしら…

 

私は一旦頭をリセットするためにトイレに向かう。

用を足すこともなく、私は便座に腰掛け顔を覆いながらため息をつく。

 

 

ゲイバー出勤の初日、私はトイレで泣いた(笑)

私、かわいそう!

(ブスすぎて草)

 

 

当時の私には、このあしらい方が本当にわからなかった。

今のわたしならきっと、こう言うだろう。

 

 

え?なになに?クソブス?

 

やだぁ、自己紹介してくれてあ・り・が・と

 

取り敢えず酒飲んでから口開きな!ほら、まだ酒残ってるわよ!はい、それそれー!ちゅー

 

 

 

無駄な戦闘力は上った。

モテるためには絶対にいらないスキルだけど。

 

それから一週間もした頃には、それを笑い話をして自分の糧にしていた自分を褒めてあげたい。(ブスはまだしも顔が無理!を乗り越えた私は尊い)

 

皆様、ゲイにはブスと言われて喜ぶ人間と、マジギレする人間、そしてガン無視する人間に別れますのでご注意を!(そりゃそうよ)

 

 

 

※本日はなかなかブログ作成画面が開かず焦ってしまいました(;´Д`)

毎日投稿されている方や、他の利用者の方も大変だったと思いますが、

スタッフの皆さん今日一日本当にお疲れ様でした!

 

 

帽子をかぶりたい私。

キャップ好きなんですが、つばが長いと何だか若作りして見えるの…

つば短い帽子はカジュアル、ストリートっぽくも着こなせて素敵★