こんばんは、しろくまです。

 

 

ゲイバーは、一応お水の世界なので、お店のイベントがいくつか存在する。

よくあるものとしては、

 

・お店の周年パーティー

・ママのバースデイパーティー

・店子のバースデイパーティー

・飲み放題イベント

・ドレスコードのパーティー(浴衣などが一般的だが、褌や上裸などがある)

 

などがあり、地域やお店によっては色々ハードコアなものもあったりする。

 

そしてこの日はなんと、Eさんが主役のバースデイパーティー。

基本的にイベント事は強制参加、いや強制労働と言って良いだろう。

 

 

シャンパンがパパパパーンと入るので、主役を最後まで潰さない為に他の店子たちは、お店に肝臓を捧げるのだ。

名誉もへったくれもなにもなイエーガ。

 

 

主役は必ず女装、Eさんもご多分に漏れず女装で登場。

元々可愛い顔立ちをしているので、女装をしても映える。

ピンヒールを履いて、大きさに迫力もある。

 

顔と同じくらい中身も可愛らしかったら良かったのにね、へへ。

 

「かんぱぁい!」の掛け声で、店子が集合しシャンパンを開けていく。

お店のオープン前に飲んだヘパリーゼはどこまで耐えてくれるかしら…

お仕事なので頑張りますが、20時からオープンしてひっきりなしでお酒を飲み続け、3時くらいにもなると流石に酔いが回ってくる。そして眠い…

 

 

主役以外の店子は、交代し少し休憩を取りながらまた戦場に出向く_

私も少し休憩をいただけることになり、お店の外に移動。

 

 

自分の息が酒臭い、そして少し寒い。

酔を冷ますために水を沢山飲み、トイレで自分の口の奥に指を入れて吐く。

涙が出るか、そんなに痛くない。

 

もう慣れてしまったので簡単に吐けるが、きっと体には良いことじゃない。

 

そしてお店の屋上に続く階段で、膝を抱えて座り仮眠をとる。

 

 

15分もしたくらいだろうか、誰かが階段を登ってくる音がする。

そしてその足音は私の所まで近づいてくる。

 

 

「他の人も休憩かな」くらいに思い、意識していなかったが次の瞬間、私の体が仰け反った。

 

 

背中に衝撃と痛みが走った。

 

私の後ろにEさんがいて、私の背中を蹴ったのだ。ピンヒールで。

 

何が起きたか一瞬わからない私は、Eさんを睨みつける。

どMではない私は、ピンヒールの痛みに怒りを覚えたが、先生を取ったのはEさんだった。

 

 

E「あんたサボってるんじゃないわよ!」

 

 

Eさんは私を見下ろして、そう言った。

 

 

はあああああぁぇ?!チーン

 

 

休憩中だし、アンタなんでここにいるのよ!アンタもさぼってることになるじゃなぁぁぁい!

(心の声)

 

だめだこの人、酔ってるとかじゃなくておかしい。

ゲイとかじゃなくて、人として!

 

 

お客さんと夜のチャンバラごっこ、夜の対戦相手をお店に呼ぶ、酔っ払って粗末な一物をお店で曝け出し、後輩を虐げる…

これを面白おかしくできる人ならまだしも、全然面白くない。

顔もどんどんブスに見えてくる!

(それはひがみ)

 

顔だけじゃ接客は出来ないのよ、先輩。

接客はお客さんあってのことなのよ、フフンちゅー

 

 

この後Eさんは、ある制裁を受けることになるのでした、ふふふ。

 

 

つづく。