好きな江口のりこさん♡が出てるから観た、
映画『お母さんが一緒』。
また、また、独特な描き方〜!!
おもしろかった。江口さんの怪演…。
姉妹のやり取りに、
1人で観ているのに「ハハハっ」と
いつもしないような、乾いたような
でも腹の奥から出るような、
変な笑いが何度も出てしまった。
笑っているのは誰なんだ?と思うような
変な感覚だった。
捻れに捻れた、親子協奏曲。
本人たちにとっては深刻、
大真面目なのだが
側から見たら、滑稽。
コント?コメディ?
なんとも、しょーもない喧嘩。
批判し、嫌悪まくっている「お母さん」と
そっくりなのであろう、長女(江口のりこ)
嫌なのに、お母さんのせいで
いまこんなに苦労してる!と思っているのに
次の瞬間には
お母さんのために!と頑張らずにいられないし
お母さんそっくりの小言を言ってみたり。
この家は呪われているわ!と大騒ぎし
いい大人なのに取り乱して
悔しくて泣いて暴れるしかない、心情。
分かり過ぎる。。![]()
そんな親と自分が似ているってことが絶望的で
闇みたい…と同時に、コメディみたい。
そういうふうに、人生は出来ている。
絶望っぽいかと思いきや、
見方を変えればコメディっぽい。
家族の、親子の
確執や苦悩を俯瞰して見ると
あんな感じになるのか![]()
しょーもな!アホか!と
笑い飛ばしてしまえば良いのか。
あれを脚本にできる人がいて
あんなにリアルに演じられる人がいるということは
もしかして、こういうのは
「家族あるある」なの?
他所の家族の内情を見る事なんて無いから、つい
こんなに情けなく醜いのはウチの実家家族だけと思ってしまうけど、そうでもないのか???
この3姉妹にとっての「お母さん」は
私にとっては「父親」
認めたくはないが
父親に
喜んでほしくて
感謝されたくて
もっと幸せそうに生きてほしくて
どうせ報われないから
もう辞めようと思うのに
つい、また喜ぶことをしようとしてしまって
毎回、期待を大きく裏切る
驚くようなネガティヴさで反応され
そんな否定的な捉え方を思いつくの凄いな…と呆れて
そのことに子供の頃から何度も傷ついて
傷ついてるなんて認められないくらいに
こじれて、嫌悪になって憎悪になった。
たまーに、ほんとに、たまーに
(私の記憶ではこの50数年の間に3回程度)
父からポジティブワードが出たことがあって
そのときは私のなかで、
物凄いお祭り騒ぎくらいの驚きで(喜びで)
映画の最後あたりにも、とても共感した。
そういう驚きや喜びを共有する相手が
私には今は居ないけど
(きょうだいはいるんだけども)
この映画の3人姉妹は
それを共有できるんだな✨
互いに酷い所を見せあって喧嘩しても
また次の日には笑い合えるんだな✨
姉妹(きょうだい)の歴史って
そういう事なんだよね。
いいね、いいね、と思った。
観て良かった映画でした。
