一昨日のブログでしろくまに老犬の相談をされた方が来院されました
その飼い主さんは去年のご長寿表彰も受けられた方なので
愛犬をとても大事にされていることはしろくまももちろん知っておりましたが
電話でお話をした限りでは点滴に対する嫌なイメージがあるのかな?
という感じでした。
で、どうぞ~と診察室に入っていただいたら
なんとすでにわんちゃんは息をしてませんでした
何か急変でもあったのかしら?と思いましたが
実は病院に来る前におうちで息を引き取ったそうで
直前までちゃんと意識もあり立派な最期を迎えられたんだそうです
ほんの数十分前に愛犬を亡くされたので
時折うっすらと涙を浮かべることもありましたが
とてもすがすがしく愛犬の様子や思い出を語られていました。
そして最後にこちらの本をいただきました。
飼い主さんは人間のお医者さまと一緒にこちらの本を執筆された方だそうで
自分のために生き生きと元気に暮らす健康寿命を延ばすこと、
そして残された者のためにいろんな準備をして寝たきりにならずコロリと寿命を終えること
についてとても詳しく研究をされていた方でした
終末期医療についてかたくなに拒否をしているわけじゃなくて
いろんなことを受け入れるために勉強をしてこられたうえでの発言だったんだなあ
と思いながら早速、著書を拝読させていただきましたが
この飼主さんはやるべきことをすべてやってこられたので
あれだけのすがすがしい笑顔でお別れが出来はったんだなと思いました。
しっかりと生きていくために知っておきたいこと、
加齢による変化を防ぐために必要な栄養学、認知症や老化による病気のことや
気持ちを充実させるためのヒントのほか、
コロリの後にまわりの人に迷惑をかけないための準備について
とてもわかりやすく書かれています
病院の待合室に置かせていただきますので
興味のある方はぜひ御一読を