昨2015年秋からまったり取り組んでいます、アオシマ 1/72 彩雲一一型。
エアブラシ練習のためのお製作ですが、それは先日の胴体塗装で終わったと思っていました。
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しかし最後に、忘れていたところで思わぬ練習の機会がやってきました。
エアブラシ 細吹きの練習
今回の塗装箇所は、所謂「味方識別帯」という部分です。日本軍機、特に(確か)1942年後半以降の航空機には必ずと言っていいほどペイントされているものです(末期は知りませんw)。とにかく名前のとおり、正面から行きあっても敵味方が峻別できる目印のようなものです。
大抵の場合、この部分はデカールがあります。が、今回のキットはデカールと言えば胴体&主翼への日の丸のみ。それにそもそも超絶古いキットなので、おそらく使い物にならないでしょう。
ということで、そもそもここの部分は塗装でいくことになっていました。
画像の、主翼前縁付け根から覗いている部分が今回の塗装箇所。
これは胴体塗装のついでにやっておかねばならないものでした。
なお塗料は、Mr.カラー#58「黄橙色」。日本軍機用の塗料はかなり揃いましたので、問題なくこの色が出てきました。
予定していたにも拘らず、ウッカリ忘れていましたw
全てのマスキングは取り去ってしまったし、調子に乗って一旦折ってしまったアンテナとピトー管も修復した後で気づきました…ということで、マスキングはちょっと困難でした。
しょうがないので塗装しましたが、筆塗りでやろうと考えました。
しかし、ちょっと範囲があるうえに、この部分にはガッツリ胴体色が乗ってしまっています。下手に筆塗りして胴体色を溶かしてしまうより、エアブラシで薄く薄くぬっていった方がマシなのでは…と思い至りました。
とはいえ、ここから全てをマスキングするのは面倒です。というか、せっかく修復して塗装まで終わらせたアンテナ類を再び破壊する危険があります。
なので、エアブラシを塗装対象に近づけて弱く吹く所謂「細吹き」なるものの練習をすることにしました。これが上手くできれば、マスキングをあまりしなくて済む。
早速エアブラシを取り出し、プラ板に向かって練習してみました。
どこかで読みかじっただけなので、やってみないとわからないものでした。
とりあえず「近く」「弱く」「一定に」をアタマに置いて、練習してみました。
塗料の濃さもちょうどいいらしく、何となくできるようになったので早速塗装です。
上で「ちょうどいい」とか言っていた割に、いざ塗ってみるとどうも塗料が薄かったようですw
また、あまり強く吹くとビシャビシャになるうえに、周囲に飛散しかねない状況。
しょうがないので、薄く薄く上下5回ずつほど塗っていきました。
強さを一定にすることを意識し、慎重にラインに沿ってまっすぐ動かしていきました。ああ、緊張するなあこういうのw
最初の方に強弱を失敗したため、塗り上がりは何だか筆塗りした感じになってしまいました。
まあ初めてなので、こんなもんでしょう。
恐る恐る作業していたせいか、結果的に塗料が飛散したのは塗装箇所周辺で済みました。
こんなにマスキングする必要もなかったかもしれません。よくよく見ても、少なくともマスキングしていない垂直尾翼辺りに塗料が飛んだ形跡はないので、たぶん平気でしょう(慢心)。
こうしてピンポイントで塗っていくことができるのは、同じく塗料の細かい粒子を吹き付けるスプレー塗装とエアブラシの大きな違いのひとつなのでしょうか。スプレー塗装だとこうはいかないです。いやいや、エアブラシ買っておいてよかったですw
こうして、思わぬところで再びエアブラシ練習をすることができました。
心なしか、用意と片付けも手早くなったような気がします。
今回は、主翼前縁部とプロペラ先端に黄色いラインを引くことをしました。
大きな塗装は、今度こそ終わりです。あとは主脚カバーの加工および塗装、日の丸等デカールを貼って終わりです。
今度こそ、彩雲の完成が見えてきた…と思う。
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