ついに
歩みを止める時が来ました。
FuPawn Lifeがはじまったのはひとりの女の子を好きになったことがきっかけでした。
学生のころ、彼女とはとある理由で話をすることは出来ず
ちゃんと話をしたのはそれを卒業してからでした。
ずっと気になっていたのはもちろん
彼女の話、あどけない笑顔、きさくな冗談も全て僕の身体にすとんと落ちていきました。
これが全ての始まり。
それから僕は彼女にアタックをしました。
何度も何度も。
そう、何度も。
学生のころ、毎日会えていたその子は
僕の中では携帯の中の人。
初めて彼女にフラれたのは電話だった。
”彼氏ができたの”
そう言われて笑いながら電話を切った。
情けない思いと割りきらないといけないと押し込んだ思い。
今まで経験した失恋もいつもそうだった。
でも、この時ばかりは違った。
それまでは学生だったから、また学校に行けばその子に会えたからかもしれない。
もしくは学校に行けば違う人と出会えたからかもしれない。
いつも尾を引く僕の失恋は
この時ばかりは、ひどく長いストーリーとなった。
それから毎日、同じ人を思いながら生きた。
毎日毎日その人を思いながら、空を眺めた。
晴れればニヤリとし、雨が降ればまた
その線だらけの画用紙みたいな風景を眺めた。
半年後、思わぬタイミングでその時は訪れる。
学生時代、仲の良かった友人と久々に飲んだ夜。
おなじみの焼き鳥屋を出たあと、公園に出て瓶に入ったお酒なんて青春じみたことをしていた。
酔った勢いで友人は彼女に電話をかけた。
半年ぶりの声。
受話器の向こうから聞こえた声。
真っ先に出た言葉は自分でも信じられないようなものだった。
”半年経っても何も変わらない。”
相手の声色が少し高揚したのがわかった。
そのあと、”トモダチカラハジメヨウ”という昭和みたいな関係が始まる。
初めてのデートは以前フラれる前に一緒に行こうと誘った海遊館。
カワウソの下を泳ぐアユの運命に哀れみ
エイの笑顔に和んだ。
2回目のデートは京都
美味しいと話題のケーキ屋に行き
行ったことのある和菓子屋で足を伸ばし
彷徨い続け歩き続けた結果辿り着いた鴨川で腰を下ろした。
別れ際、
”前よりもずっと楽しかった”
という言葉を聞いて、何度も心の中でガッツポーズをした
はずだった。
帰る道中でかかってきた一本の電話。
電車内で出ることは出来なかった。
それきり彼女との連絡は途絶えた。
”友達から”という関係にはひとつ条件があった。
僕が彼女を好きなことはもうバレているし下心は隠すことができない。
だから、
”いいと思ったならOK”
”無理と判断したならごめん”
そう言う約束だった。
何もなしに目の前から消えるはずなんてない。
きっと何かあったはずなんだ。
そう、素直に信じた。
時折一方的なメールをして
お互いにとって大事な友達の結婚式には一方的に留守電を残した。
そうして2年の月日が流れた。
最後の望みの綱として、たまたま本人から聞いていた住所に手紙を送った。
彼女を思って撮った写真のひとつを便箋にして。
翌日彼女から一通のメールが届いた。
実に2年ぶりに彼女の名前を表示した携帯電話から僕の目に入ってきたのは
たくさんの償いの言葉と”最後”という言葉。
理解できたようでできなかった。
それからは2年の延長戦を孤独に戦った。
終わりのない試合。
勝ってもそこにはタイトルがない試合。
半年後、結婚した友人と久々にあうことになる。
少し前に久々に彼女に会ったという友人にその時、事の全てを聞いた。
2年前、何が起こったのか。
なぜこうなってしまったのか。
いてもたってもいられなかった。
そして、一通のメールを送信した。
”会いたい”と。
ただ会って話がしたいと。
驚くほど明るく返答が帰ってきて、僕らは2年半ぶりに顔を合わせた。
久々の再開に喜び、他愛もない話をした。
そして、事の顛末を聞いた。
悔しい気持ちと仕方がない気持ちでその言葉を噛み締めた。
ただ、やはり言わなければいけないと持ってきた気持ち。
浄化させてあげられなかったその気持ちを包み隠さずぶつけた。
彼女はなんとなくわかっていたようだった。
そう言われることを決心してその日を迎え
そして、一筋のきれいな涙を流して僕の申し出を断った。
そこでようやく僕の恋は”ピリオド”を迎えた。
それからは尾を引く思いと付き合いながら、人並みに恋をした。
恋をしては失敗し、時に成功した。
トータル的にうまくはいかなかったけれど
ようやく平穏な日々が帰ってきた気がしてた。
そうして最後の点から3年半が経っていた。
世はSNS時代。
顔を合わせない人と人が繋がる時代。
とある晴れた日、僕はたまたま見つけてしまった彼女に一通のメッセージを送った。
…たまたまというのはきっと言い訳。本当はずっと見て見ぬふりをしていた彼女に。
ほんのダメ元で、返ってくるはずのないメッセージを送った。
するとどうだろう
その返答は驚くほどすんなり僕の手元に舞い込んだ。
ことは運び、顔を合わせず人と繋がるツールをきっかけに
3年半ぶりに顔を合わせることとなった。
3年半という月日が流れば人は変わる。
自分も変わるし、彼女も変わる。
昔大恋愛をした相手を自分はどんな気持ちで見つめるのだろう。
とても興味深く、そして単純に楽しみだった。
そしてついにその日
会ってものの5分で僕は恋に落ちていた。
何も変わっていない自分にがっかりし
その反面で歓喜した。
久しぶりの恋に胸を高鳴らし
日々を楽しんだ。
3年半前とは環境も経済力も変わった二人のデートはとてもゆったりとしていて
とても穏やかだった。
それからはあっという間だった。
少しずつ返事がなくなり。
次第に彼女の熱が冷めるのが手に取るようにわかった。
そう、何も変わってなかった。
自分だけが。
いつも僕は相手に自分の気持ちを押し付けていた。
それがわかった時にはもう遅い。
そして2度目のピリオドを迎える。
さすがにもう人として、これ以上苦しめるわけにはいけない。
心の中でいつまでもその人が生きようと。
どこかでいつの間にか幸せになってくれたら。
そう思っていた。
それからもう1年半経った。
彼女の苗字が変わったのを知ったのはたまたま目の辺りにしたSNSだった。
どこかで決心していた覚悟も
どこかで準備をしていた祝福の思いも
同じくどこかで音を立てて崩れ去った。
こうしてブログを綴り始めた酒酔いの私も、すっかりシラフだ。
切なくも儚い一方的な大恋愛。
ようやく”ピリオド”です。
このブログが始まったのは空白の2年間のさなかでした。
これからこの思いと付き合って行くのか
それとも違う誰かを好きになるのか
それはわからない。
けれど8年間の一人の男のゆるやかな歩みには
決してヒトコトも彼女に対する恨みつらみがなかったことだけを誇りに思いたい。
それは今でも変わらず。
ただ、楽しかった。
FuPawnな人生は続く。
これからこのブログを書くかどうかはその時次第。
けれど、ここに一人のひねくれ男の軌跡が密やかにあったことだけは微笑ましく認めたい。
2015.1.14
K→Y
歩みを止める時が来ました。
FuPawn Lifeがはじまったのはひとりの女の子を好きになったことがきっかけでした。
学生のころ、彼女とはとある理由で話をすることは出来ず
ちゃんと話をしたのはそれを卒業してからでした。
ずっと気になっていたのはもちろん
彼女の話、あどけない笑顔、きさくな冗談も全て僕の身体にすとんと落ちていきました。
これが全ての始まり。
それから僕は彼女にアタックをしました。
何度も何度も。
そう、何度も。
学生のころ、毎日会えていたその子は
僕の中では携帯の中の人。
初めて彼女にフラれたのは電話だった。
”彼氏ができたの”
そう言われて笑いながら電話を切った。
情けない思いと割りきらないといけないと押し込んだ思い。
今まで経験した失恋もいつもそうだった。
でも、この時ばかりは違った。
それまでは学生だったから、また学校に行けばその子に会えたからかもしれない。
もしくは学校に行けば違う人と出会えたからかもしれない。
いつも尾を引く僕の失恋は
この時ばかりは、ひどく長いストーリーとなった。
それから毎日、同じ人を思いながら生きた。
毎日毎日その人を思いながら、空を眺めた。
晴れればニヤリとし、雨が降ればまた
その線だらけの画用紙みたいな風景を眺めた。
半年後、思わぬタイミングでその時は訪れる。
学生時代、仲の良かった友人と久々に飲んだ夜。
おなじみの焼き鳥屋を出たあと、公園に出て瓶に入ったお酒なんて青春じみたことをしていた。
酔った勢いで友人は彼女に電話をかけた。
半年ぶりの声。
受話器の向こうから聞こえた声。
真っ先に出た言葉は自分でも信じられないようなものだった。
”半年経っても何も変わらない。”
相手の声色が少し高揚したのがわかった。
そのあと、”トモダチカラハジメヨウ”という昭和みたいな関係が始まる。
初めてのデートは以前フラれる前に一緒に行こうと誘った海遊館。
カワウソの下を泳ぐアユの運命に哀れみ
エイの笑顔に和んだ。
2回目のデートは京都
美味しいと話題のケーキ屋に行き
行ったことのある和菓子屋で足を伸ばし
彷徨い続け歩き続けた結果辿り着いた鴨川で腰を下ろした。
別れ際、
”前よりもずっと楽しかった”
という言葉を聞いて、何度も心の中でガッツポーズをした
はずだった。
帰る道中でかかってきた一本の電話。
電車内で出ることは出来なかった。
それきり彼女との連絡は途絶えた。
”友達から”という関係にはひとつ条件があった。
僕が彼女を好きなことはもうバレているし下心は隠すことができない。
だから、
”いいと思ったならOK”
”無理と判断したならごめん”
そう言う約束だった。
何もなしに目の前から消えるはずなんてない。
きっと何かあったはずなんだ。
そう、素直に信じた。
時折一方的なメールをして
お互いにとって大事な友達の結婚式には一方的に留守電を残した。
そうして2年の月日が流れた。
最後の望みの綱として、たまたま本人から聞いていた住所に手紙を送った。
彼女を思って撮った写真のひとつを便箋にして。
翌日彼女から一通のメールが届いた。
実に2年ぶりに彼女の名前を表示した携帯電話から僕の目に入ってきたのは
たくさんの償いの言葉と”最後”という言葉。
理解できたようでできなかった。
それからは2年の延長戦を孤独に戦った。
終わりのない試合。
勝ってもそこにはタイトルがない試合。
半年後、結婚した友人と久々にあうことになる。
少し前に久々に彼女に会ったという友人にその時、事の全てを聞いた。
2年前、何が起こったのか。
なぜこうなってしまったのか。
いてもたってもいられなかった。
そして、一通のメールを送信した。
”会いたい”と。
ただ会って話がしたいと。
驚くほど明るく返答が帰ってきて、僕らは2年半ぶりに顔を合わせた。
久々の再開に喜び、他愛もない話をした。
そして、事の顛末を聞いた。
悔しい気持ちと仕方がない気持ちでその言葉を噛み締めた。
ただ、やはり言わなければいけないと持ってきた気持ち。
浄化させてあげられなかったその気持ちを包み隠さずぶつけた。
彼女はなんとなくわかっていたようだった。
そう言われることを決心してその日を迎え
そして、一筋のきれいな涙を流して僕の申し出を断った。
そこでようやく僕の恋は”ピリオド”を迎えた。
それからは尾を引く思いと付き合いながら、人並みに恋をした。
恋をしては失敗し、時に成功した。
トータル的にうまくはいかなかったけれど
ようやく平穏な日々が帰ってきた気がしてた。
そうして最後の点から3年半が経っていた。
世はSNS時代。
顔を合わせない人と人が繋がる時代。
とある晴れた日、僕はたまたま見つけてしまった彼女に一通のメッセージを送った。
…たまたまというのはきっと言い訳。本当はずっと見て見ぬふりをしていた彼女に。
ほんのダメ元で、返ってくるはずのないメッセージを送った。
するとどうだろう
その返答は驚くほどすんなり僕の手元に舞い込んだ。
ことは運び、顔を合わせず人と繋がるツールをきっかけに
3年半ぶりに顔を合わせることとなった。
3年半という月日が流れば人は変わる。
自分も変わるし、彼女も変わる。
昔大恋愛をした相手を自分はどんな気持ちで見つめるのだろう。
とても興味深く、そして単純に楽しみだった。
そしてついにその日
会ってものの5分で僕は恋に落ちていた。
何も変わっていない自分にがっかりし
その反面で歓喜した。
久しぶりの恋に胸を高鳴らし
日々を楽しんだ。
3年半前とは環境も経済力も変わった二人のデートはとてもゆったりとしていて
とても穏やかだった。
それからはあっという間だった。
少しずつ返事がなくなり。
次第に彼女の熱が冷めるのが手に取るようにわかった。
そう、何も変わってなかった。
自分だけが。
いつも僕は相手に自分の気持ちを押し付けていた。
それがわかった時にはもう遅い。
そして2度目のピリオドを迎える。
さすがにもう人として、これ以上苦しめるわけにはいけない。
心の中でいつまでもその人が生きようと。
どこかでいつの間にか幸せになってくれたら。
そう思っていた。
それからもう1年半経った。
彼女の苗字が変わったのを知ったのはたまたま目の辺りにしたSNSだった。
どこかで決心していた覚悟も
どこかで準備をしていた祝福の思いも
同じくどこかで音を立てて崩れ去った。
こうしてブログを綴り始めた酒酔いの私も、すっかりシラフだ。
切なくも儚い一方的な大恋愛。
ようやく”ピリオド”です。
このブログが始まったのは空白の2年間のさなかでした。
これからこの思いと付き合って行くのか
それとも違う誰かを好きになるのか
それはわからない。
けれど8年間の一人の男のゆるやかな歩みには
決してヒトコトも彼女に対する恨みつらみがなかったことだけを誇りに思いたい。
それは今でも変わらず。
ただ、楽しかった。
FuPawnな人生は続く。
これからこのブログを書くかどうかはその時次第。
けれど、ここに一人のひねくれ男の軌跡が密やかにあったことだけは微笑ましく認めたい。
2015.1.14
K→Y