シロイルカ総合病院の総合診療科で私が担当した入院患者が延べ2000人を越えました。以前、500人になったとき、1000人になったら総合診療科の「仙人」になれるかも、と駄洒落(だじゃれ)で思っていましたが、何とか9年でその倍になりました。頼まれたら自分でできる範囲なら断らない、範囲を越えているときはどこかに頼む、情報を集めて最善の方法を探す、ということを念頭に置いて診療していました。うまく行かずに患者さんやご家族、同僚に迷惑をかけたことも多かったと思います。

 そう言えば、先日、内科系診療科の医師と診療看護師が集まる会議があり、若手医師から「(自分たちでがんばるから)先生はもう入院を持たなくて良いですよ。(管理職の仕事を優先してください。)」という意見が出されました。入院を受け持たなくなれば周りに迷惑をかけてしまうと、その場では思いましたが、今は副院長として働きやすく働きがいのある職場作りを考えていく使命があるのだと改めて思いました。(くま)