キョウチクトウは毎年5月から10月まで桃色や白い花を咲かせ、花のない季節も緑の葉を茂らせています。学生時代にはつらいことがあったとき、その木を見て何度も勇気づけられたものでした。
 シロイルカ総合病院の外来駐車場の周りにもキョウチクトウが何本かあり、力強い枝と美しい花にいつも力をもらっていました。先日、そのキョウチクトウが短く刈り取られてしまい、少し残念に思いました。切られた枝が周りに落ちていたので、挿し木にしようと思い、もらって帰りました。
 インターネットで調べたら挿し木に向く季節は夏でしたが、ホームセンターでバーミキュライトという土を買って挿してみました。しばらくすると1本から葉が伸びてきました。
 キョウチクトウは毒があるので嫌われるらしいです。ただ、虫たちに食べられまいと、生きるために毒を持つようになったのだと思います。キョウチクトウには罪はなく、毒があろうがトゲがあろうが、生きている姿は美しいと思っています。(くま)