新型コロナウイルス感染症の第7波が終わり、第8波が訪れています。シロイルカ総合病院では、再び新型コロナウイルスの入院患者数が増えてきました。今回もやはりご高齢の入院患者の方が多いように思います。オミクロン株以前は感染7日目くらいに呼吸器症状が現れ、急激に悪化するパターンでしたが、第8波は入院時から悪化している方が多いように思います。病原性が強くなっているのではなく、感染する人の免疫力や感染症に負けない抵抗力の問題なのかも知れません。新型コロナウイルスはまだ終わっていないという新しい危機感を覚えています。

 COVID-19の「19」は2019年に発症したという印(しるし)です。ワールドカップの観戦者などを見ていると、多くの人たちは普段通りの生活に戻っているかも知れません。医療の現場では3年経ってまだ終わりがこないというもどかしい気持ちでいっぱいです。これからもワクチンにしか期待できないということかも知れません。明日、私は5回目の新型コロナウイルスワクチン接種を受けます。長い距離を走り続けるように耐え忍び、その過程をこれからの自分の糧にできるようにしたいと思います。(くま)