イナゴの大群。ヨトウガの大群警報はそろそろ解除か?でも、その後は? | 千葉ニュータウン 住宅流通株式会社のブログ

イナゴの大群。ヨトウガの大群警報はそろそろ解除か?でも、その後は?

ここ3年ほど、

白井地区の新築一戸建ては、

パワービルダーの猛威にされされていました。


その猛威の内容とは?


当地としては狭小な土地(45坪~46坪が多い)の建売(コンパクトな4LDK+車2台)

分譲を十数戸単位の現場で分譲販売し、

完成すると100万円単位で当初設定価格から10~15%程度の値引きを

して販売するという現象です。

(具体的には、プラン時2,380万円が最後は1,980万円というカンジです、

別バージョンとしては、当初価格1,980万円が最終価格1,580万円。果たして

その実体は、こんな田舎で建てちゃいけない一戸建てですが・・)


白井としては狭小(標準というか普通は、は50坪up~)な土地の建売ですから、

地元の建売会社さんの商品と価格だけを比較すれば、大違い。


しかし結果は、当初の設定価格さえ地元ビルダーより、

3割は安いということになります。

(具体的には、地場業者さんですと、土地50~60坪で2000万円後半から

3,000万円前半の分譲価格がパワービルダーでは、2,380万円~2,500万円程度というカンジ。

土地や建物、特に建物は100㎡ないケースが多く全体にコンパクト)


内容(土地の広さ・建物の大きさ)の差こそあれ、

当初価格が初めから3割安く、完成するやいなや、さらに3割程度までは価格が下がる、

こんなモデルですから、

年間十数棟のペースで堅実に

営業を続けてきた地元のビルダー(建売を営む不動産会社)は

たまったものではありません。


まるでイナゴや夜盗虫の相変異体

食い荒らされた水田や草原という様相です。


さて、そんな猛威も沈静化の兆しが見えます。


最大の原因は、土地が仕入れられないこと(梨畑や未利用地の

相続案件が払底?したこと)さらに、ダンピングを重ねたことで、

相場が崩壊したこと(自ら価格の正当性を否定しちゃっていますから、

これ以上やっても利益でないはず)、さらにさらに、この経済状態です。


このように安価に分譲されたコンパクトな一戸建ては、

ある意味住宅を求める方々には朗報でした。


でも、これらの住宅が中古として売り出されると、

その価格は、完成後3年程度でもその70%程度です。

もっと古くなれば、当地としてはダメな土地の古家です。


最大の問題は、パワービルダーたちに席捲されていた

途上そして今現在も、地元のビルダーさんたちは、

仕入れた土地の出口探しで建築を続行していることです。


土地だけで売れるほど住宅需要は逼迫していません。

土地の売出し現場は完成済みの数倍の数があります。


しかし、パワービルダーの価格の衝撃に、

とにかく建てて売りたいが、出口戦略があやふや、

決め手がありませんから、とりあえず建てちゃえ!ってカンジです。

借金して借金を消す算段?


元の相場に戻らないと、利益は生じません。

しかし、一度崩壊した相場はそうそう戻りません。


経済がイケイケになれば別ですが・・。


でも、仕入れた土地を放置しても借り入れの利息だけは

発生しています。


さあ、どうするか?!


そのような状況の中で、

覇気のあるビルダーさんもおられます。

社名は伏せますが、

旧態依然とした仕様の一戸建てからの脱却を図っている会社です。


パワービルダーも地元のビルダーも

建物の外観や内装は似たり寄ったり。

たまに素材(総ヒノキ)にこだわる向きもありますが、

ヒノキ自体がお安くなっていますから、

手垢のついた高級イメージも功を奏していません。


建売住宅は、完成してからでないとイメージも沸かず、

売りづらいですから、内装材などにヒノキの趣(臭いや質感など)

があればまた違うと思いますが、実際の内装は

まずまず似たり寄ったりです。


そうなれば価格勝負ですよね?

だったら意味ない?


やはり知恵がないと言われても仕方ない。


先の覇気のある地元ビルダーさん。


外装のテイストと内装(についてはどっぷり)に

都会のテイストを入れています。

分かりやすく言いますと、リノベーション感覚。

(もっとわかりやすく言いますと、完成した一戸建ての

内装だけをリノベーションです!)


新築ですが、内装のテイストが都会的(リノベーション)です。


今の新築の購入層は若い世代です。

田舎と言ってのは自虐的な冗談。白井をバカにすんなよ!です。


やはり、購買層に見合った変化が必要だと思います。


地元ビルダーさんも、ある意味相変異体すべき時期なんだと思います。