とことんガラパゴス。 | 千葉ニュータウン 住宅流通株式会社のブログ

とことんガラパゴス。

リノベーションのことを考えていて、思うことがあります。


それは、外国人が言う日本の良さ。


日本人は親切。

日本の施設は清潔。

日本の食事はどこでもおいしい。

日本の交通機関はいつも正確。


でも、日本人の住まいについてはあまり聞きません。

その昔、「うさぎ小屋」って言われたのは覚えていますが・・。


観光客は、木と紙でできた、日本旅館を物珍しく体験するのかもしれませんが、

日本が誇る床材である、畳に対するほめ言葉はあまり聞いたことがありません。


学生の頃、街で知り合った米兵を4畳半一間の下宿に連れてきて(しかも2人も)

言われたことがあります。


「ここで、メシを食うのか?そして、ここで寝るのか?」


「起きて半畳寝て1畳、なんていう深遠な哲学的起居スペースの意味など

チミらにはわからんだろ~」とその場は済ませましたが・・。


最寄の商店まで車で1時間なんていう田舎者には、当然わからないのですが・・・。


これはスペースの問題ではなく、純粋に哲学的かつ経済的なマターなんですっ!


ということで、前フリは終わりましたが、



我が国が誇る、ウレシイ機能満載の携帯電話は海外市場ではダメだそうで、

このことを「産業のガラパゴス化」と言っています。


通話機能だけでもその利便に十分な海外において、メールやweb関連の機能、

カメラなど不要ということなんですね。


つまり、ある産業が外界と関係なく独自に進化してしまったということです。


私、こと住環境に関しては日本の風土や伝統、そして現状の居住環境

(広さ・間取その他設備や構造に関しての全て)については、独自に進化していいと思っています。

それも、行ける所まで行っちゃっていいと思っています。


日本人が住むのですから当然なんですが、その安全性・快適性について徹底的に追求して、

いいものを造って、


外国人が居住した時に


「日本の家屋は、狭いがその居住性能については世界に類を見ない」

などどいう評価があっていいと思っています。


リノベーションを考えるとき、日本人の細やかな気遣いがカタチになった

リノベーション住宅は、たとえガラパゴスと言われても、世界に冠たるスペックになれると思います。


そのような住宅を供給したい、と考えています。