千葉ニュータウン通信。地域の皆様に、「市況展望」です。 | 千葉ニュータウン 住宅流通株式会社のブログ

千葉ニュータウン通信。地域の皆様に、「市況展望」です。

住宅流通の不動産流通業(仲介)の基本姿勢は、


①市況を正確にお客様にお伝えすること

②売主さん。買主さん。の誠実な良きパートナーであること

③人として善良であり、お客様と一緒に悩み、問題を解決すること

④情報を提供することにおいて、自社利益へ誘導しないこと


です。


そこで、本日は昨今の不動産市況についてご報告します。


一介の街の不動産会社ですから、

政府や団体が発表する計数を基準にした分析と相違します。


日日の業務を通じて得られて情報を

雑感として、そのままお伝えいたします。


また、不動産会社により、その会社が取り扱う不動産商品により

業況は違います。


当社が扱う物件は、居住用の売買物件と賃貸物件です。


3月以降、不動産市況は停滞気味です。

前期同時期に比較して、売却物件数は減っています。

新規に売り出す物件も少ないようです。

(東京では、最近物件数が増えたという話もあります)


売却活動を通じて得られた情報です。


購入希望者は動いていますが、急いでいません。

積極的に今、物件購入を検討するというマインドはないように

見受けられます。


新聞等で報道さえている景気の持ち直し傾向や株の

上昇傾向が不動産部門に波及するのはまだ先と思われます。


不動産業界の景況が上向くと、関連する建築やリフォーム

関連業界もシンクロして上昇していきます。


不動産に市況については、乱暴ですが、

今が、資産デフレの底に近いのではないかと思います。


これらのトレンドは、当社および近隣不動産を扱う

同業の方々から取材しています。


不動産会社によっては、営業戦略として市況感の事実を隠し、

あたかも盛況のような印象の発言をする不動産会社もあります。

間違った情報を伝播し自社の利益へ誘導するという

考え方は間違いです。


不動産売却や購入は仲介会社がお客様と行う

共同のプロジェクトですから、誠意をもって信実の

情報と全体像をお教えする義務があります。


不動産は情報産業であり、サービス業です。


お客様のご判断を間違わせるような情報操作は無益です。


さて、状況の説明は計数や調査結果を一切使用

しておりません。

一介の不動産会社の「路地裏の不動産市況感」ですので、

共感および同感できる部分のみご活用ください。


今後の市況としては、デフレという言葉および状況が

この先まだ続くと思われます。


実は、このデフレで一番切実なのは、資産デフレです。

皆様の大切な不動産の価値が正当に評価されない

傾向が今後しばらく続くと思われます。


しかしながら、事情により売却をお考えの皆様には、

今が底と思われる状況ですから、停滞物件の動き

とともに、現時点での価格レンジですが、物件が動く

可能性は高いと思います。


北総線の延伸がありますが、延伸による効果は、開通後

にはじめて表れると考えられます。


今後、延伸にともなうアナウンスがマスコミ等により喧伝

されますので、売却のご予定の場合は早めに動き、

延伸による需要に間に合うようにご用意ください。


物件の動きは活発になりますが、不動産相場の著しい

上昇はないと思います。むしろ、良し悪しで評価がハッキリ

と分かれることとなると思います。


なお、延伸による需要は他地域からのものが多くなると

考えられます。

販売戦略で広域を意識した不動産広告を展開する

必要があると思います。


最後に不動産の購入をお考えの皆様には、

昨今の状況は、購入の好機であるということが言えます。

その時期についてですが、妥当な物件が見つかり

条件が合えば購入に踏切っていいのではないでしょうか?


持家派か賃貸派かという議論も昨今は増えてきました。


全国規模では、供給やストックが需要をはるかに超えています。

そのような状況でも優良な物件については、

強い引き合いが依然続いています。


物件の取捨選択の基準が明確に厳しくなると思います。