売却価格決定の方法
不動産を売却する必要に迫られた場合、
まず、不動産会社に相談します。
(通常査定といわれていますが、まず、これが問題。
実情は後述しますが、噴飯ものの茶番なんです)
不動産業界では、業界団体に加盟すると、
「レインズ」という業界の相互扶助のための、
データベースへのアクセスを許されます。
そこには、現在売出中の物件や過去の売却事例
などが、加盟した会社からの自主的な報告で、
一覧で見ることができます。
不動産会社が「査定」と称する作業は、
対象不動産を精査した「フリ」をした後に、
売主さんの売却による必要金額を聞き出し、
団体加盟している不動産会社なら、
誰でも見られる過去と直近の事例に見合う
売出価格へ、売主さんの意識を誘導する作業です。
不動産会社にとって、最も手ごわい相手は、
ご自分の不動産の価値算定にご自身の意見を
持っておられる方、また、経済や社会の動向を
よく勉強しておられ、営業マンをはるかに凌ぐ
見識をお持ちの方です。
なぜか?
不動産会社の営業マンが勉強不足だからです。
まず、建物のことなどほとんど知りません。
経済や社会の動向は、TVで見る程度です。
朝からスポーツ新聞を読み、営業中の車内ではマンガを
読んでいる不動産営業マンをよく見かけます。
知っているのは、契約書の書き方・重要事項の書き方、
業界のしきたり、広告の作り方程度です。
上記の1つ1つを「査定」すると、自己流、その会社流、
間違った常識、下手な広告と枚挙のいとまなく、
正しい日本語も話せない、また、読めない営業マンは
たくさんいます。
「査定」を依頼なさった時、不動産の営業マンを
「その道のプロ」と思ってはいけません。
この業界(一部の大手さんは、採用の段階で厳しく
篩いをかけています。また、それなりの方々が応募し、
OJTや勉強会を頻繁に行い、一定のレベルにあります)
全てがダメという訳ではありません。
この地域で知り合いになった不動産の営業マン、
社長さんの中には、いぶし銀の見識(経験によるもの)
をお持ちの方も大勢おられます。
しかし、多くは人としてどうか?
いったい誰のために仕事をしているのか?
と疑いたくなる方々もおります。
結論です。
・不動産の営業マンをプロと勘違いしない
・理想的な不動産の営業マンは、人として善良であり、
お客様を大切にするというあたりまえの姿勢が、外見や話されること
で感じられること
・所属する会社や営業マンの上長もしかりです
私が考える、あるべき「仲介の営業マン像」とは、
売却活動の相談から実行、終結にいたるまで、
常にお客様と一緒に悩み、行動・発言できることです。
自称プロに一任ではなく、営業マンがお客様の
「売却」や「購入」のパートナーとして行動し、
アドバイスできることだと思っています。
そんな営業マンでしたら、専属専任や専任でも
いいのではないでしょうか?
信じて頼れる(=信頼)方だと思います。