既存物件再生の担手について。 | 千葉ニュータウン 住宅流通株式会社のブログ

既存物件再生の担手について。

当社は、既存住宅をリノベーションし、流通させる事業をしています。

昨日も素材としての既存物件の下調べに行ってきました。

今の既存物件流通システムでは、不動産会社が売却主(売主)に最初に接触できる専門家です。
当然ですが、不動産の専門家である不動産会社としては、対象物件を不動産物件として、流通性にスタンスを置いて販売価格を提案します。

しかし、何か足りないような気がします。ハードとしての部屋、家。素材としてそれらの価格を決めているように思います。

極言すれば、買主不在。
購入して、負担を負って、その場所で新たな、幸せな生活を夢見る買主さんの顔が見えません。

ハウスではなく、ホームを提供したい私としては、不動産仲介会社にこの辺りの配慮や思慮が欠けているような気がします。

売主重視が高じて、買主軽視。
売主を押さえれば、買主はついて来る?

変じゃないですか?
仲介は、本来中立なアドバイザー、コントローラ、コーディネータの筈でしたが。

私の理想とする、既存住宅の再生、流通の本当の担手は、不動産会社ではないかもしれません。
今の仲介不動産会社が、その周旋屋的姿勢を改めない以上、それ以外の何者でもないように思います。

本当の担手は、建物やサービスの何たるかを知っている、業態かも知れません。