ようやく、昨夜くらいなのだろうか?
おいらが住んでいるマンションの廻りでも、鈴虫が鳴き始めました。
例年と比べると、だいたい、11~12日くらい、遅れています。
あのね、鈴虫が鳴き始める時って、いつも、そうなのだけれど、
或る日、突然に、一斉に鳴き始めるのです。
もうね、容赦が無いってくらいに、
マンションの廻り360度、全てを取り囲むように、
一斉に、鳴き出すのです。
廻りを全て、鈴虫に取り囲まれたような状態に、成るのです。
例年はね。
…今年は、そうじゃ無い。
もう、20年近く、ここに住んで居るんですけど、
こんな事は、初めての経験です。
南側に拡がる、熱海の森の鈴虫は、
一生懸命、鳴いているのです。
でも、北側に拡がる、湯河原の森からは、
まったく、鈴虫の声が、聞こえて来ない。
東側や、西側の、湯河原の里からも、
ほとんど、鈴虫の声が、聞こえて来ないのです!
もう、ここに住んで、18年程に成りますが、
こんな事は、初めての事なのです。
鈴虫が、鳴かない!
これは、何を意味しているのでしょうか?
あのね、全くと言って良いほどの、暗闇の中で、
鈴虫の大合唱に包まれた事は、有りますか?
凄い世界なのですよ!
それは、凄く、幻想的な世界なのです。
突然、得体の知れない世界に連れ込まれたようで、
その世界の中に、身を委ねるしか、他に無いのです。
生きているのか、死んでいるのか、なんて、
そんな事よりも、もっと上位の世界なのだと思う。
そんな事は、もう、何十回も経験して来ました。
でも、今年の秋は違う。
いつもの秋とは、明らかに違います。
鈴虫の鳴き方も、明らかに違うし、
それよりも何よりも、空気の動きが違います!
…そして、一番違うのは、
妻の梅子さんが、凄くえばるのです。
梅子さんは、とても従順な女房で、
おいらの言う事に逆らう事など、ほとんど無いのです。
それなのに、何故か、おいらに逆らうのです。
梅子さんが、強く希望するから、
北海道の苫小牧なんかに、別荘を買ったのにですよ!
どうして、そんなにえばるのか?
おいらには、さっぱり分かりません。
勉強不足なのかも、知れませんね。