6月19日は、ジューンティーンス独立記念日と言って、
アメリカの「国民の祝日」です。

アレっ?
あんまり、聞いた事が無いな?

そんな、日本の人は、多いと思います。

実は、この日が、連邦国家の国民の祝日に決まったのは、
ちょうど1年前、去年の今日の事でした。

なので実質的に、全米で休日として扱われるのは、
今年が、初めての事に成ります。


上院議会で、法案が全会一致で可決したのが、6月15日。
その翌日に下院議会が、415対14で、可決しました。

バイデン大統領が署名をして、法案は成立しました。
それが、1年前の今日でした。

当日の2日前に決まった、国民の祝日って?


実は、ジューンティーンスの歴史は、深いのです。


奴隷制度に反対していた、エイブラハム・リンカーンが、
大統領選挙に勝ったのが、1860年の11月の事です。

今から、160年ほど前の事です。

日本には、ペリーの黒船が来航して、
大老、井伊直弼による、安政の大獄が、行われていました。

井伊直弼が、桜田門外で、薩摩藩士に暗殺されたのが、
ちょうど、1860年の事です。
(ちなみに、おいら、井伊直弼のファンです。)


共和党のリンカーン大統領に反対する、当時の与党民主党は、
奴隷制に対する賛否が別れて、二分しかかっていました。

特に、南部の諸州では、
「奴隷制度が無ければ、我々の生活は成り立たない!」
と言って、連邦政府に対して、攻撃を仕掛けました。

これが、南北戦争の始まりに成りました。
1861年の春の事でした。

合衆国軍の優秀な指揮官の多くが、なぜか、
北軍を去って、南軍に参加して、しまいました。

これで、血で血を塗る、大戦争に発展してしまったのです。


戦局が有利に成ったと見た、リンカーン大統領は、
1863の1月に、あの、奴隷解放宣言を発したのです。


…1865年の4月に、南軍のリー将軍が降伏して、
南北戦争は、終わりました。

両軍共に、莫大な犠牲を出した結果、
奴隷制を否定するのか? 肯定するのか?
その結果が、取りあえず決まったのです。

ちなみに勝者のリンカーン大統領は、
その月に、何者かにより、暗殺されました。


まだ、南北戦争が続いていた、1863年6月19日。

最後まで、奴隷制度の存続を訴えていた、テキサス州が、
リンカーンの奴隷解放宣言を受け入れると、発表しました。

軍隊同士は、まだ戦っているのだけれど、
もう、大勢は明らかだと、認めたのです。

これで、アメリカの全ての州が、
リンカーンの、奴隷解放宣言を、認めたのです。

人種や、国籍に限らず、人間は平等なのだと!


この記念日が、ジューンティーンスなのです。


それがね、近年、微妙な訳です。

2022年の現在、アフリカ系の人達や、
アジア系の人達に対する暴行事件が、増えているのです。

理由を、知っていますか?
「ムカつくから…」

何なの~?

おいらに言わせると、これは、日本の負の文化です。
日本の負の文化が、アメリカに移ってしまった!

そうじゃ無い事を、願っています。
 

 

 

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