フラはフォーメーションというものがある。
上手なグループだと前後が何度も入れ替わったり、2列が1列になったりと
動きは様々である。

ワニ子グループは長くフラをやっている人が多いため、
このフォーメーションが複雑だ。イベントの時だった。
ワニ子は最初2列目で踊っていた。

曲の途中で1列目と2列目が入れ替わった。

しばらくすると前にいたワニ子達の列はまた後ろに下がるはずだった。

しかしワニ子だけが後ろに下がっていないではないかっ!!!


そう、ワニ子は踊る事に集中し過ぎて、もう一度入れ替わる事を忘れている。

さらにワニ子が前に留まっているせいで後ろの人が
動けないでいるのだ。隣の人も二度見してしまう程ビックリしている。

フォーメーションを忘れて遅れて移動するぐらいなら、誰しもやってしまい
がちだが、普通の人は自分の隣の人が変わっている所で、自分は間違えた!
とすぐ気づくものだ。そして間違えてしまった事を恥じて、苦笑いする。

しかしワニ子は違う。笑顔で堂々と、躍り続けるのである。
周りの人なんぞお構い無しである。

結局、最後までワニ子は間
違えたフォーメーションのまま躍り抜いたのである。
その後グループのリーダーさんから、
なぜワニ子が動けなかったのか?どうしたら動けるようになるのか?

注意を受けたのは言うまでもない。

フォーメーション




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