コバさんはピロキの小学校の時の友達である。
ピロキはファミコン世代。ゲームが上手だった。
当時はゲームが上手な子の家には男の子がたくさん集まった。
うちもそうだった。そしてよく遊びに来ていた近所の男の子が
コバさんだった。

ワ二子は会社がお休みの時には気合いを入れて、コバさんの分も
よくご飯を作っていた。しかし何度も話に出てきている通り、
ワニ子に得意料理なんぞない。
なのになぜか手料理を振る舞いたがるのだ。

この日もそうだった。

「コバさん!ビーフシチュゥー作ったからぁ、食べてってぇ。」

と聞いたことない名前の料理。(もう25年以上前の話なので)始めて
ビーフシチュゥーなるものが食卓に並んだ・・・


赤い液体にゴロゴロ野菜がある。入ってる野菜はカレーとまったく同じ!!
しかしにおいも色も違う・・・見た目で既に私は不安を感じた。

パク・・・
おぇぇーーーー!!
何だ?!これはっ!!?
寒気さえした!

私が衝撃を受けている間に、パクパクとコバさんが食べてるじゃあないかっ!!
コバさんにとってはうまいのか??!

するとコバさんがワニ子に向かって言った

「おばさん、ジャガイモが生だなっ!食べれなくはないけど」
ゴリゴリ、ごっくん。
そう言いながらもコバさんはすべてたいらげたのだ。

気を使って全部食べなくてもいいんだー!!コバさん!
ジャガイモが生だ!という、子供が残しても怒られないちゃんとした
理由があるではないかっ!!

なのにコバさんはキレイにたいらげたのだ。

この時コバさんおそらく9歳ぐらい、私7歳ぐらい。

9歳の子にまで突っ込まれるワニ子。
頼むから人様に食べさせる時は味見してくれぇ!!

このコバさんもワニ子被害者の会の一人かと思う。

こばさん



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