脱獄王・白石はギャグ要因だが、実在の白鳥はかなりの怪人物なのだ『ゴールデンカムイ』 | 白鴉(shiroa)のビバラムービー

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この作品に「おっ」と思い見るきっかけになったのは、脱獄王・白石を聞いたからです。

 

しろあです。

漫画の完結、アニメの新シリーズ放送、映画のロードショーと

少し前にホットな話題だった『ゴールデンカムイ』。

 

以前より面白いという噂を聞いて興味はあったんですが、

アニメで完結してから一気見しようと思ってました。

 

ところが。

映画のポスターに「脱獄王・白石」の文字を発見。

 

 お! これは実在の脱獄王をモチーフにしてるじゃないか!!

 確かにヤツは網走刑務所から脱獄してる!

 

ということで。

誰が主人公なのかよくわからないところからAmazonプライムで見始めました。

 

 第1話で、しっかりと面白い!

 

なるほど、不死身の杉本が主人公で、アイヌのアシリパちゃんと一緒に

隠された莫大なアイヌの金塊を見つける旅に出るのか。

そのありかを示すのが、網走刑務所から脱獄した囚人に彫られた入れ墨。

その入れ墨の不思議な模様な暗号になっており、

集めると場所が分かるらしい。

 

 こりゃ面白い!

 

ということでアニメ第4期最終話まで一気見しました。

第1シーズン終わりまでが特に素晴らしく、

個性的なキャラクターの登場と、アイヌ文化の紹介、

ちょっとした日本の歴史にも触れて知的好奇心もしっかり満たしてくれる。

 

私は以前に「アイヌ神謡集」という、アイヌに伝わる歌や物語を翻訳した作品を読んだことがあり、

その独特の考え方、習慣に興味を持っていたのでより楽しめました。

(ここで読めるよ。無料だよ。)

 

第2シーズン以降は、第1シーズンで固まった設定、キャラクターたちが、

『ゴールデンカムイ』という物語を進めていく本番になっていくのですが、

ちょっと物足りなさも感じます。

 

マンガを連載するというのは、作者の思い通りにいかないことが多いんだなぁと

漫画家さんのYoutubeや『漫勉』を見て知ったのですが、

 

 物語の部分部分にそんな軌道修正の後がちょこちょこ見えます。

 

そこでそれを捨てていいの?! 台無しにならない??

この伏線、ちゃんと生きてる? 無駄になってない?

 

と思いながらも特に矛盾はなくうまくまとめてくれているので

安心して見ることができてます。

軌道修正をするにしてもかなりしっかり先を見据え、

丁寧に整えてるんだなぁと思いますよ。荒木飛呂彦とは大違いです。

 

ただ、第4シーズンが終わり、次で完結するとのことですが。

物語の広がりが凄すぎで、

 

 第5シーズンは第1話から完結に向けて風呂敷畳んでいかないと、

 話は終わらないんじゃないの?!

 

と心配になってます。

でも『進撃の巨人』も常に先の読めない展開できっちりと完結まで

もっていってくれたので、作者を信じて楽しみに待ちたいと思います。

 

……と最後に。私がみるきっかけとなった脱獄王・白石の話。

作品内では重要な場所にいるのは間違いないんだけど、

役に立たない、ギャグ要因だ、などとちょっとかわいそうな立ち位置です。

 

 ま、これはこれで面白いのでいいのですが。

 

是非実在の脱獄王・白鳥由栄は凄かった! というのを知っておいて欲しいと思います。

超人的な身体能力と、知能。忍耐力も半端じゃありません。

Wikipediaでもある程度具体的にエピソードが語られていますが、

時々テレビのバラエティ番組で、映像化されて流れたりするので、

機会があれば見てみて欲しいと思います。