オリジナル本編は約90分。こちらは約60分。
しろあです。
少し前に『キャメラを止めるな!』(仏)について書きました。
そうそう、こっちもあったと思い出し、追加で見てみました。
実は昔、途中まで見たことがあったんですけど、
しょっぱなのワンカットがあまりにも酷かったので、そこすらまともに見ずに止めた記憶があります。
そのためにこの作品の存在自体を忘れてました。
こちらはスピンオフ、と書かれていますが、基本的に前作の設定を踏襲した続編になっています。
時間軸、登場人物も同じ。設定上も『カメラを止めるな!』から半年後くらいだったと思います。
ですからスピンオフ、というよりは続編……なんだけど。
内容は劣化しているため、同じチームで作るセルフパロディ映画と言った方がいいかもしれません。
続編ですが、前回のストーリーはほぼ無いようなものですし、
本作もスカスカなので予備知識は必要ありません。
『OneCutOfTheDead』で一人生き残った女の子は、
精神的ショックから言葉をしゃべることができなくなっていた。
ハリウッドへ渡り、髪も金髪に染め、ホリーという名でウエイトレスをして暮らしていた。
そんなある日のこと……
ということで、主人公の女の子が働いているレストランを舞台に物語がはじまります。
もちろん、ワンカット。
映画の構成は
・ワンカットムービー
・なぜこの映画を撮ることになったのか、
準備などのドラマ部分
・ワンカットのドキュメンタリー
と、以前と同じパターン。フォーマットで出来てます。
今回も、ワンカット部分の妙な展開、カメラワーク、放送事故っぽいシーンなどなど、
その裏側をドキュメンタリー部分で種明かししており、
ドラマ部分を含めて、なかなかよくできています。
結構面白い。
ただ、いかんせんワンカット部分がつまらない! あとで種明かしがあるのが分かってないと、
見るに堪えないひどい映像。逆にワンカット終わったところから見て、
そのあとにワンカットを見た方が楽しめるかもしれません。
評価したいのは一作目である『カメラを止めるな!』が約90分のしっかり長編作であるのに対し、
本作は60分と短めになっていること。
その分、気軽に見ることができます。
短くなってもエッセンスは同じなので、『カメラを止めるな!』はなんとなくまだ見てなくて、
でもどんな作品か体験したいな、という方にはうってつけの作品と言えましょう。
……でも本当、素人ムービー以上に苦痛なワンカットシーン。
ヒロインは可愛いので、そこをモチベーションに見てみるのもいいかもしれませんね(笑)。