船頭小唄



俺は河原の 枯れすすき

おなじお前も 枯れすすき

どうせ二人は この世では

花の咲かない 枯れすすき





死ぬも生きるも ねえお前

水の流れに 何変わろ

俺も お前も 利根川の

船の船頭で 暮らそうよ





なぜに冷たい 吹く風が

枯れたすすきの 二人ゆえ

熱い涙の 出た時は

汲んでおくれよ お月さん




枯れたまこもに 照らしてる

潮来出島の お月さま

私しゃこれから 利根川の

船の船頭で 暮らすのよ







9月11日、弁天座公演にて。


昨日は中秋の名月、そしてまんまるお月さんの日でした。



秋めいてくると、ふと、この一馬座長の船頭小唄が頭をよぎるのです。


静まり返った劇場の、哀愁漂う船頭小唄は必見です!!


歌詞を確かめようと調べていたら。

なんと、大正10年に作られた曲だとか。


この曲に、そして何より、一馬座長のこの舞踊に巡り会えたこと、幸せに感じます照れ