「よくみておけよ。

お前の好きな桃子は、ここをあの先生に見せてるんだぜ」

ナオキがそう言ったとたん、僕の理性が吹き飛んでしまった。


「抱きたい」

僕は言った。


「いれちゃえよ」

ナオキが言った。


桃子は

「お願い。それだけは許して」

と、何も悪くないのに許しを請う。


桃子の脚は、ナオキによって開かれている。

だから、僕はゆっくりとズボンと下着を脱ぎ捨てて

これから受け入れて貰う僕の一部を、

ももこの入口あたりに優しくあてがった。


「ここだね。

入れるよ」

僕の言葉に反応して、桃子のしめった花園が

収縮した。


挿入は意外に簡単であった。

すでに濡れていた桃子の体は、僕を簡単に受け入れたのだった。


僕は、桃子と一つになった。

幸せだとおもった。


「痛い、痛い」

桃子が、そう言っている。


僕が体の一部を抜いてみると、そこには鮮血が絡んでいた。


「え?」

僕は言った。

「なんと? 処女?

 やっぱり、あの先生は鈍くさいよな。

 まだやってなかったんだ。

 お前、ラッキーだなー、桃子の処女頂きだぜ?

 ちきしょう。俺が先にやればよかった。

 どけ」


ナオキは、僕を押しどけると、

桃子の脚の間に体をいれて、

桃子の膝の内側に腕をいれ、脚を開き、

今し方処女を失った桃子の体に自分を挿入した。


ナオキの行為は激しかった。

純粋にその行為を楽しんでいる。


ナオキが動くたびに桃子の大きな乳房が揺れた。

「いやいや」

泣いている桃子。だけど、時折ナオキが花心をこすると

「はぁ…ん」

と、恍惚の嘆息を漏らす。

僕の目の前で憧れの桃子は他の男にかわいがられている。

激しい嫉妬と、ナオキへの憎しみが、混沌と渦巻いた。


そして、ナオキは桃子の白い腹の上に、自分の物をだすと

さっぱりしたという顔で

「ごちそうさま」

と、言った。


僕のカメラから、フィルムを抜き出す。

鞄の中からも、撮影済みのフィルムをとりだして、自分の鞄につめていた。


「じゃ、俺は帰るよ。

早速現像してみたいしね」


ナオキが、ホテルのドアをぱたんとしめた。

静かにしずかに、ドアはしまった。


ナオキが引きずりおろす桃子の下着。

「おい、

脱がされているところもちゃんと撮れよ。

表情もいいだろ」

僕に言う。


「だめだめ」

小さな声で桃子は言った。


桃子の茂みが見えた。

そのまま引きずりおろされた下着は、足首から抜かれて

ナオキの手の中にあった。


「可愛い下着だけど、

なんだか湿っぽいね」

ナオキが言った。


桃子は

「いやっ」

と、蚊の鳴くような声で言った。


桃子の茂みは、薄目だった。

クレバスが透けて見えている。


全裸の桃子をさんざん撮った。

綺麗だ。

白い体がなまめかしい。

必死で脚を閉じて、茂みを見せまいとしている。


その時だ。

ナオキが桃子の体に馬乗りになった。

仰向けの桃子の上に、桃子の脚の方を見るようにして乗ったのだった。


「おい」

ナオキが僕を呼んだ。

「脚の方に座れや」

僕は、桃子の脚の方にカメラをもったまま座った。

これから撮影されるところは

彼女の一番恥ずかしいところなのだ。

ナオキが、桃子の膝を折り曲げて、

外側から自分の脚を絡ませた。


「いやいやいや」

桃子は叫んだ。

そして、ナオキの背中を力一杯叩いたが、

ナオキは気にせず自分の脚を開いていく。

当然、絡んでいる桃子の両足も開いて行った。


少しずつ桃子の恥ずかしい部分が明らかになってゆく。

朝露に濡れた夏の草むらのようだった。

柔らかい恥毛は、前の方に申し訳程度にあるだけで

内側の奥の方は、ほとんど生えていない。


「どうだ?」

ナオキが言った。


「綺麗だ」

僕は答えた。

そして夢中でシャッターを切った。


桃子はないている。


ナオキの力によって、桃子の脚は全開だった。

もはや隠す物もなく、

柔らかい谷間まで見えていた。

他よりすこし色の濃い肉厚の花びらがあった。

ナオキがそれをめくり上げると、そこにはピンクの花心があった。


本当に綺麗だった。



半泣きの桃子は、

「もういいでしょ」

何度もそう繰り返していた。


何枚か写真を撮ったときだった。

ナオキが桃子に近づいていった。

桃子の体がビクンとおびえていた。


桃子の予感は的中したのだろうか?

それとも、予感以上のことだったのだろうか?


「いやー」

というももこの悲鳴とともに、

桃子の胸があらわになった。

ナオキが桃子の胸にまかれていたスカーフをむしり取ったのだ。

桃子が必死で胸を隠す。

「そのほうが人魚らしいね」

ナオキは涼しい顔でそう言った。

「というかさー。

人魚姫って、砂浜に打ち上げられたときは、

人間になっていたんだよね?

脚もとりたいなぁ」

ナオキは純粋にわくわくしている。

女の人格を無視できてしまうのは、何故だろう。

そのくせ、彼は女にもてる。

もっとも、桃子には振られたみたいだけど。


「やめて」

桃子が泣いている。


ナオキは、おびえている桃子のパレオをもはぎ取った。

足首はスカーフで縛られている。その上にパレオが複雑に絡んで、

すぐにほどくことはできなかった。

横たわった桃子は、必死で胸を隠していた。

逃げたくとも逃げられないのが現状だ。


何十枚も写真を撮った。

桃子が逃げることは不可能だった。

それを確信したナオキは、桃子の足首にからみついたパレオと

自由を奪っていたスカーフをほどいたのだった。


脚は自由になったが、

ももこはベッドのうえでおびえているだけだった。

その姿では、ホテルの廊下に飛び出すこともできない。


「いいねぇ。

人間になった人魚姫」

この期に及んで、まだ人魚姫の撮影だと言っている。


「思うんだけど、人魚姫って、砂浜に打ち上げられたときに、

こんな物はいていたとおもう?」


こんな物といいつつ桃子の淡い水色の最後の下着を引っ張った。


「もう、お願い。

やめて」

桃子の声が小さくなった。


ナオキの説だと、

女は、にげられないと分かると観念してしまう生き物なのだそうだ。

傷つけられるよりも、

男に好きにさせる方がいいと思うそうだ。


そうかもしれない。

と、僕はそのときおもった。


ナオキが桃子の下着に手をかけたとき、

思ったほど抵抗しないのである。


「やめて、やめて」

と、泣いていたが。



これから始まる事を考えると、声がうわずった。

「綺麗だ」

心から出る言葉さえ、ふるえている。


「桃子さん」

ナオキが発言すると、僕の動揺はもっと激しくなる。

「なぁに?」

綺麗だとほめられて、人魚姫になっている桃子は、機嫌の良い声で答えた。


「ドレスの前ボタンをちょっと開いてもらえないかなー?

 その胸の谷間がちらっと見えたらもっと人魚だよ」


桃子は少しためらったが、ボタンを二つはずした。

走ると揺れる大きな乳房が少し見える。

「いいねー」

ナオキはそういいながら露出を計ったり、ラフ板を移動させたりしていた。


もう一枚水色のスカーフを取り出した。

「お願いがあるんだ。

水着っぽくこのスカーフを胸のところに巻いてくれないかなー。

そのー。

ドレスは脱いでさ。

下はパレオまいてるし、色気のある人魚像をとりたくなってきたんだよ」


「だーめ」

桃子がこたえた。

なぜだろう。

僕はちょっとほっとしている。

「お願いします」

ナオキが突然土下座した。

「今度の写真コンテストのテーマがお姫様なんだよ」

口から出任せで、次々くどき出す。

「入賞は桃子さんにかかってるんです」


不承不承だが、桃子は首を縦に振った。

「あっちむいてて」

ナオキは素直に後ろをむいた。

僕も、桃子に背を向けた。

衣擦れの音がした。


「できたわ」

桃子の声に振り向くと

そこには、スカーフを器用に胸に巻き付けて、ますます人魚らしくなっていた。

薄スカーフ越しに彼女のブラが透けていた。


「いいねー」

ナオキが大喜びをしている。

彼女の脱ぎ捨てたスリップドレスを取り除き、周りに貝殻を並べてみる。


何枚か写真を撮る。

「うーん。

 だめだー」

ナオキが言った。

「スカーフ越しにブラが透けるんだよ。

 人魚姫がワコールのブラジャーじゃねぇ」


「え?」

桃子の不安そうな声が聞こえた。

「もう、ここまで脱いだんだし、頼むよ。

ブラなしで、お願いします」


「その撮影で終わりにするよ」


不安そうな桃子だったが、着る物は遠くに取り除かれ、足首はひれと称して

スカーフで縛られている。

早く撮影会を終わりにしたかったのだろう。

背中のカギホックをはずすと

するするとブラをスカーフのしたから引き出した。

恥ずかしそうに下を向いて、髪で乳房を隠そうとしている。

僕は夢中でシャッターを切った。


泣きそうな桃子の顔がかわいい。


ナオキは急いでブラを取り上げた。


肩の向きをこうしてくれとか

顔はむこうをみてくれとか

少し体に触れながら指示をしている。

そして

胸を一生懸命かくしていたロングの髪を後ろにながした。

スカーフ越しに、桃子の乳首がすけていた。

「きゃぁ」

と、桃子が小さく悲鳴をあげた。

あの乳首を先生は愛撫したに違いない。


「桃子さんいいよ。

ちらっと透けてる乳首が人魚そのものだ。

はっきり見える訳じゃないからいいだろ?」


いいや、

かなりはっきりみえている。

ももこのベージュとピンクを混ぜたようないろの乳首は

三角錐に乳房の上にのっていた。

乳首は立っていない。


しばらく写真をとっていると、

ナオキが言った。

「桃子さん、ちょっとごめんね」

ごめんなんてこれっぽっちもおもっていないはずだ。

ナオキは、スカーフ越しに桃子の胸に触れた。


「いやっ」

桃子が両手で胸をかばって逃げようとした。

両足首を縛られているので逃げることは不可能である。


「ほんと、ごめんよ。

 乳首たっていないと絵として変なんだよ。

 ごめんねー」

繰り返しごめんといいながら

桃子の大きめの胸を揉み出した。

ごくりっと、僕は唾を飲んだ。

僕だって触りたい。

ナオキは、大きな胸を充分に堪能してから、乳首を刺激し始めた。


つんととがった乳首がスカーフを押し上げた。

形がはっきりわかる。

大きなむねに小さめの乳首だった。



「綺麗だ」

僕はいった。

心からそうおもったのだ。

「ほんと、似合うよ」

ナオキは、打ち合わせ通りに言った。


桃子は、嬉しそうに、くるりと回った。

ドレスの裾が揺れる。


「その服で、写真撮らせて」

ホテルの中で、撮影がはじまった。


「綺麗だ」

なんども僕はいった。

桃子はうれしそうだった。

ロココ調の椅子にすわったり、

鏡のまえで体をよじったりしている。


「まるで人魚姫だ」

ナオキの言葉で、僕の心臓は飛び出しそうになった。

ここからが、僕たちの撮影会の始まりだという合図なのだ。


「砂浜に横たわってほしいなぁ。

まさか、本当の砂浜ってわけにいかないけど、

このシートの上に波に打ち上げられた人魚姫ってイメージで横たわってくれる?」


ナオキは、大きなシートをベッドの上に広げた。

砂のような細かいノイズがある、シートだった。


桃子はすっかりモデル気分で、半分うつぶせになるような格好で横たわった。


その姿を、何十枚もカメラに納めた。


「綺麗だ。

 もっと人魚っぽくなれないかなぁ。

 あ、桃子さんの衣装のなかに、水色のパレオあったよねー。

 あれ、ちょっと貸してくれる?」

偶然だが、桃子は衣装のなかに水色のパレオを持ってきていたのだ。


「これ?」

屈託なく、衣装をいれていた鞄から出してきた。

「それそれ。

それを、腰にまいてみてー

そして横たわったら、ホントに人魚姫だよー」


横たわった桃子をみて、ナオキはいった。

「うーん、足ひれほしいね。

たしか、スカーフがあったはず」


たしか…なんて、言い訳しているけど、

口車にのせたら足ひれ代わりに使おうって、念入りに選んだ大判のシフォンスカーフを出してきた。

桃子の足首をパレオのうえからスカーフで縛った。

大きなリボンを結ぶと本当に人魚姫のようだった。


「素敵だ。

どんどん人魚姫になっていくよ」

ナオキが褒めちぎる。


桃子は何の疑いもなく、そこによこわたわっていた。



話はトントン拍子に進んでいった。


女のメーキャップアーティストがいるということで、桃子は安心したみたいだった。


「丁度、結婚式のプロフィールに載せる写真を撮ろうとおもっていたの。

 取って貰った写真を使ってもいいかしら?」


撮影会の当日、ラフなジーンズ姿で現れた桃子は嬉しそうにそう言った。


「あぁ、いいよ、なぁ、シゲル?」

ナオキは僕にそう言った。


みんなでホテルに入り、桃子が持ってきた衣装を見せて貰った。

白いワンピースがいいだろうと、満場一致で決まった。


「ハイ、

 男は、ラウンジでお茶でも飲んでてちょうだい。

 モデルさんが着替えたら、お化粧を施してつれていくわね」


僕らは、ラウンジに追い出された。

ナオキが連れてきた、従姉妹のメーキャップアーティストは、化粧品セールスをしているだけあって、

白いワンピースの桃子は、パステルカラーの化粧を施されて登場した。


華やいだ笑い声、

きらきら光る波間。

何十枚、いや、何百枚も桃子の写真を撮った。


「まるで、人魚姫みたいだ」

僕は言った。


「やだぁ。

 お世辞ばっかり」


桃子は笑った。


お世辞じゃない。

本当に人魚姫のように美しかった。


ホテルに戻って、「おつかれさん」と、缶コーヒーで乾杯した。

メーキャップアーティストは、

「それじゃ、わたしはデートの約束があるから、先に帰るね」

と、去っていった。

メーキャップアーティストには、この辺で返ってくれと先に頼んであったのだった。


「モデルのお礼といってはなんだけどさ」

ナオキが、ちょっと照れたように紙袋を桃子にわたした。


「なに?」

「お礼にと思って買ったんだ。

 あけてみて」


中から出てきたのはいわゆるキャミソールドレスというものだった

飾り気のないシンプルで綺麗な青色のドレスだった。


「わぁ。

 いいの?こんな高そうな物」

「いいよ。

 それ、ちょっと着てみてよ。

 俺たち、席をはずすからさー」

「んー。

 バスルームで着替えてくるね」

桃子はバスルームに消えていった。


次に登場したときは、青色のまるで人魚姫になっていた。

長電話でうわさ話をしている友人は、無神経にこういった。

「お前さ、桃子に惚れていたんじゃないの?」


胸が詰まる。僕は本当に好きだった。


「図星か。

 実は、俺も桃子は気に入ってたんだよ。

 一度、カラオケに誘ったら断られたっけ。

 身持ちが堅いよな。

 ふざけた振りして、桃子の胸を触ったことがあるけど、すげー怒ったっけ」


そんなことをしたのか。

僕なんて、ずっとあこがれているだけだったのに。


電話の向こうで、うわさ話をしていた友人が、急に建設的な意見を言った。

「なぁ、お前、写真が趣味だったよな?

 今度桃子を呼び出して写真でもとらないか?

 コンテストに出品する写真のモデルになって下さいとか、頼んだら、彼女も来るんじゃないかな」


桃子の写真は欲しかった。

あの天使のような微笑みを自分のカメラに納めることができたらどんなにいいだろうか?


その話はどんどん具体化していった。

彼女が不審がらないように、女のメーキャップアーティストも用意した。


撮影場所も、浜辺にした。

近くのこぎれいなホテルも予約した。

そこは、衣装を着替えるための更衣室として使って貰うのだ。


嘘だ!

僕の手が震えていた。

携帯電話の向こうで、嬉しそうにうわさ話をしているのは、高校時代の同級生だった。


「というわけさ。

 しっかし、あのさえない担任もやるよなぁ」


本当に、さえない担任だ。

社会科の教師だったが、授業の時はいつもぼそぼそとしゃべっていた。

みんなバカにしていたし、ぼくも見下していた。


「桃子って、ああいうのがすきなのかなぁ。

 女て何を考えてるか分からんよ。

 あの美貌とスタイル、頭脳と性格の良さ。

 どう考えたって、担任とくっつく事はないだろうにねぇ」


そうだ。

担任と婚約するくらいなら、僕が、打ち明けておけば良かったのだ。


ぶつけようのない怒りがこみ上げてきた。


たった一度だけ、桃子と二人きりになったことがある。

夕暮れバス停で、桃子がペットの猫が死んでしまったと話をして、ぽたぽたと涙をながした。

僕は、「元気出せよ」と、ありきたりの事をいって、ちょっとだけ彼女の髪をなでた。

柔らかくてすべすべしていた。

あのまま抱きしめてしまえばよかった。


あの柔らかい髪を、担任がなでているのだろうか?

彼女を抱きしめているのだろうか?

うすいピンク色の唇にキスをしているのだろうか?


もっとだろうか?

あぁ、婚約しているのだ。

もっとかもしれない。


桃子の服を全部ぬがしたのだろうか?

体操服を着ている桃子は、走る度に、大きなバストが揺れていた。

あの胸を直接なで回しているのだろうか?

あの胸の頂にはどれだけかわいい乳首がのっているのだろう?

その乳首をむさぼっているのだろうか?

すべてを脱がせ、彼女の足の間に体を沈めて、恍惚の声を聞きながら、二人で果てたのだろうか?

桃子は、処女だったのだろうか?

他に、浮いた噂もきかなかった。


口惜しい。

僕は本気でそう思った。