アニメで3話の途中まで観ていましたが、フェイドアウトしていました。
3話の最初の方まで見ていたという具体的な記憶はなく、キャストさんのことは、すっかり忘れていました。
ドラマを観ていて、吉田栄作さんが延人の父親である麻取義辰役で出演されていますが、その演技を見た時に三木眞一郎さんのことを想起しました。
あれ?
アニメのキャスト、三木さんだっけ?
確認してみたら、本当に三木さんでした。
麻取義辰というのは、だいぶ強烈なキャラクターです。
キャストさんについてほぼほぼ完全に失念していたとはいえ、三木さんが演じていた印象が記憶の奥底にあったのでしょうか🤔
想起したということは、吉田栄作さんがキャラクターを模索する中で、あるいはアニメをご覧になったのということなのか?
どちらにしてもすごいことなのですよね🥺
吉田栄作さんがアニメを観ていないのだとしたら、原作から辿り着いたキャラクターの印象が、お二人ともかなり近いということです。
アニメを観ていた場合。
吉田栄作さんの演じる麻取義辰を見て、三木さんのことを思い出すということは、忠実にアニメのキャラクターを再現しているということになります。
いずれにしてもすごいことです😳
吉田栄作さんって、個人的にはいわゆるカメレオン俳優のイメージが全くなかったのです。
だから、びっくりしました。
立ち姿、目線の動かし方はもちろんのこと、声の抑揚とか、セリフの区切り方。
いわゆる喋り方のくせのようなものが、吉田栄作さんのそれとは全く違う印象です。
完全に役になりきっている!
いや…
表現がちょっと違うんですよね。
役になりきっているというか、もはやそのキャラクターとして存在しているという印象です。
叫んで暴れて怒鳴り散らす狂気は簡単です。
麻取義辰というキャラクターは、静かに平常に話している時でさえも、狂気が滲み出ているようなキャラクターです。
『こわ!
こんなキャラクターいたっけ?』
声優さんどころか、キャラクターの存在すら失念していました。
アニメを見る時に、きちんと画面を見ていることが少ないため、割とよく起きる現象です。
『え…
これ、吉田栄作さん?』
あまりにも吉田栄作さんのイメージと姿や立ち振る舞いがかけ離れていたため、気がつくまでに少し時間がかかる。
『なんだか三木さんのことを思い出すな。
アニメでこのキャラクター演じてたの、三木さん??』
以上、麻取義辰が、尋ね人を早く見つけてほしいと窪に話しているシーンを見た時の思考です。
あまりにも印象的で焼き付いています。
見ていないつもりでも、脳は見ている。
聞いていないつもりでも、脳は聞いている。
覚えていないと思っていても、脳は覚えている。
実感するような体験でもありました。
主人公の鳥栖哲夫は、一つの信念のもとに行動はしているのだけれども、場当たり主義。
先のことまで考えておらず、ひたすら目の前のことに対処し続けている。
麻取義辰も、ひたすら一つの信念に基づいて行動している。
冷静に考えると、鳥栖哲夫の方がよほど怖い。
それだけのことをしていて、一見普通に見える。
何事もなかったかなように振る舞える。
そのあたりが恐ろしい。
ともすれば、目的のために対処しただけです。
仕方がありません。
何か問題がありますか?
と、いう空気すら感じる。
法を犯したという罪の意識は持っていても、選んできた行動そのものは、正当だと思っている印象です。
麻取義辰の方がわかりやすく怖い。
単純で純粋な印象を受けます。
アニメを観た時には、そこまで考えませんでした。
ドラマをきっかけに、アニメで少しストーリーを追ってみて、初めて考えました。
一度興味を無くした作品に対して、改めて興味を持たせてくれたのは、佐々木蔵之介さんです。
「日曜日の初耳学」にゲスト出演されているのを、たまたま観ました。
おかげで、ドラマを観てみようか、と、重い腰を上げたのです。
実際にドラマを観て世界に引き込まれたのは、監督や脚本のお力があるでしょうけれども、俳優さんお一人お一人の素晴らしい演技によるものだと思います。
ありがとうございます🙏