米津さんが世に送り出す音と声を言葉を聴いていると、ありのままの自分になり呼吸が楽になる感覚を味わっていた。

深海の生き物であるような感覚。


自分は普段、姿形を変えて仮の姿で無理をしている。

地上は居心地が悪く、居場所はないのだと感じていた。

米津さんの音楽に出会って初めて、自分の中にあったぼんやりとあった違和感が明確に見えたと言える。


地上と深海ほどの距離が、新曲を聴くたびに近付いてきているように思う。

深海から、徐々に水面へと向かい、今や波打ち際にいるような感覚だ。


もしかしたらこの世界にも、ありのままで居られる場所があるのかもしれない、と感じ始めている。