ネクタイ外して野良へ・(134)・一階部分の柱は水平に
こども達の手伝いもあって、何とか柱を立ち上げることができた。
萱の里の折は、この作業もほとんど一人でやってきたが、この建物はそれよりも広い、それだけ柱の数も多く、一人ではなかなか大変な作業になると思っていたので、この手伝いは有難かった。
柱が立ち上がってしまうと、ここからは何とか一人でも作業ができる。
この段階では柱が立っているというだけで、全ての柱が垂直に立ち上がっているわけではなかった。
2階部分の床になる横の梁でとにかく一階部分の柱をすべて垂直になるようにした。
柱の長さは4mだったが、そもそもこのような「バタカク」と言われる足場にするような安物の柱は、最初から真っ直ぐなものではなく歪んでいるものが多い。
柱をすべて自動カンナに通しても、この柱の曲がりは直らない。
とにかく、一階部分の柱が垂直になれば、これを基準として、二階部分の床となるタルキを張ってゆく。
これで一階部分の柱は垂直により固定されてゆくのである。
ここが決まっていないと、東西南北にたわんだとんでもない建物になってしまうのである。


