ネクタイ外して野良へ・(112)・排水路を作る
取りあえずの車の進入路はできたので、敷地入口の花壇作りである。
敷地は完全な平地ではなく、はっさく・ゆず園から傾斜のある地形であっため、排水路をつくらねばならない。
それまで、自然にできていた入口の水路を整備して排水路にすることにした。
ツルハシを使ってもとからそこにあった小さな水路を拡張し、そこに水は通すが土砂は通さないというパイプを埋め込んで、それを近くの小石を集めてその水路に詰め込んだ。
これがけっこう大変な作業で、ゆくゆくはこの上を車が通るので、その重量や衝撃に耐えるように、頑丈に仕上げなければならなかった。
花壇を作るためには入口にあったゆずの木に犠牲になってもらわねばならなかった。
花壇の縁取りには萱の里でログハウスのために購入していた杉の丸太を使うことにした。
長さ3mの杉の丸太をこの佐川まで運んでくるトラックは持っていなかったので、寝泊り兼用のバンに無理やり10本ほど詰め込んで運んできた。
最初はドーリさんと全国行脚の旅に使っていたバン(ハイエース)だが、萱の里の開拓・建築から始まってこの佐川の開拓にと活躍してもらっている内に、綺麗だった車も、いつの間にかボコボコの物置車になってしまった。

