ネクタイ外して野良へ・(114)・花壇の完成
出来上がった花壇には、入口に近いところに記念樹として、斑入りのもみじや、イタヤカエデなどを植樹した。
「斑入りのモミジ」というのは結構めずらしい樹で、高知でも少ないらしい。
普通のモミジとちがって、その葉が赤と白が混ざったもので「斑入り」と呼ばれている。
空いた場所にはドーリさんが、自宅の庭や「萱の里」から持ってきた数種類のハーブ類を植え付けて、何とはなく花壇らしくなってきた。
ハーブなどと言うものは、このように花壇の中に植えていないと、僕には草との見分けがつかないので、草刈りのとき飛ばしてしまうのだ。
花壇の完成とともに、入口の道もできた。
ここは少し小高い場所にあるため、日当たりも良く景色も良い。これが気に入ってここを買ったようなものだ。
入口だけ見ると、いい感じに見えるが、これからが開拓の始まりである。
竹や蔓で鬱蒼とした畑が背後にあるのである。


