新潟旅行 | 映画の闇鍋

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映画の闇鍋。movie darkness pan 略してm・d・p!
鑑賞した映画を個人評価!
一般映画はもちろん、名作から迷作 幅広く観ますが、なぜかゾンビ映画に“力”入れているブログです。
生ぬるい映画は容赦しない・・・。

某旅行代理店で新潟旅行が破格なのを知り旅立ってきました。
実は今年6月に新潟へ行ってきたばかりでしたが色々と気になる場所や
美味しい食べ物に惹かれて2回目の旅です。

旅行のパックは新幹線往復の切符。新幹線乗る場所までのJR線の運賃も込。
このパックで指定する各ホテルの一泊費用。次の日の朝食も付いている。
さらに使える場所が多い”湊町券”なる金券が1人6.000円付いてくる。
当日の夕飯、次の日の昼食費用が金券でまかなえてしまう。
これで1人22,000円ぐらい。

旅行は事前に行き先を決めたり、何を食べるか決めるのも楽しい物です。
B級グルメのタレカツ丼と言えば新潟。タレカツ丼を提供しているお店が数多い。
1回目の旅行では”とんかつ太郎”と言うお店で味見を楽しんだ。
タレカツ丼も美味しい。お店もキレイ。一緒に行った彼女も喜んでいた。
2回目も同じお店に行くのも何なので、タレカツ丼の口コミで知った”とんかつヒロ”
へ行きたい!っと私が熱望した。
この お店は知る人ぞ知る隠れた お店。食事の値段も安い!
しかし場所が分かりにくい様なことかが書かれていて、お水系の店や
風俗店の周りに位置しているらしく、入りにくいだとか・・・。
ネットでも挙げている人がいるのだが数は少ない。
しっかりと彼女に説明し、ネット上の情報も見せ、彼女の合意の上、
食べにいくことになった。

旅行行く前に知ったこのお店だが、店の名前を忘れてしまっていた。
記憶を頼りにネットで検索をするのだが、その時の検索キーワードが
”新潟 タレカツ丼 風俗”で検索ヒット。このキーワードがすさまじいw

やって来ました とんかつヒロ。


新潟駅の新幹線東口、CoCoLo本館の横の連絡通路を
歩いて出た先にある。看板はそこそこ目立つので迷いはしなかった。
しかし思っていた以上に怪しいレトロw やや躊躇したが入ってみる。
横にガラガラとスライドさせるドアを開ける。昔ながらのお店。
カウンターに5席ほどと4人着席できるテーブルが2卓。
店主の白髪角刈り(?)の おじさん一人で切り盛りしている。
自分たちの他にサラリーマン3人組とカウンターにおじさん1人。
調理場はカウンターの直ぐ近く。
店内に足を踏み入れるも、狭い店内ながら何も誘導がない。聞こえてくるのは
サラリーマンの雑談と店主の独り言。戸惑っていたら彼女が店主と会話していた。
ご飯提供に20分ほどかかるそうだ。待つことを伝えてテーブル席につく俺たち。
メニューの数は多くないのだが、”お昼の定食”と書かれた紙が
1枚壁に貼ってある。他にはつまみのお品書きと色々なトンカツの名前
(とんかつ、ひれかつなど)が個々に書かれている小洒落た札が
ぶら下がっている。

お昼の時間帯に来た俺達。彼女が言う。「お昼は定食しか無いのかな?」。
見返してみたら”とんかつ定食”と、どれもお品書きの尻に”定食”と書かれている。
定食なる文字を見ると、メインのおかず、白米、味噌汁、小鉢が おぼんに乗って
出てくるのを想像してしまう。
ネットで得た情報としては、タレカツ丼と小鉢と漬物がセットになっていることしか
書かれていなかった。タレカツではない、見慣れたとんかつ定食が出てきたら
わざわざお店に来た意味が無い。そんな思いでそわそわしていた俺・・・。

店主がサラリーマン組を待たせているのに気を使っている。
ひとり言と区別がつかない声のボリュームでサラリーマン組に声をかける店主。

<店主>
すいまんねぇ。またせちゃって。一杯どうですか?

<サラリーマン組>
一杯って、お茶ですよね?あはは~。

<店主>
待たせちゃってるから、お詫びに酒でも出したいところです。

<サラリーマン組>
いや、今は仕事中だから残念だけど・・・

<店主>
そうですか。いやねぇ、私達なんかは昔、待っている間も酒のんだものですよ。
もうねぇ~。じゃー、気持ちでお茶をイッパイ入れておきますからね。もうねぇ・・・。

こんな会話をし終わってから俺たちのところへお茶を持ってきてくれた店主。
お茶が熱かったのでお茶を少しこぼしてしまう店主。

<店主>
待たせてしまってすいませんね。これから作りますから。
とんかつでよろしいですかね?

<おれ>
とんかつ定食と書かれていますが、これがタレカツ丼ですか?

<店主>
元はタレカツって名前は無かったんですよ。”とんかつ”って名前で
やっていてタレに漬けた※△X*%&※~(何を言っているのか聞き取れない)
先代の社長がやり始めてから皆周りが真似し始めてタレカツって言われる
ようになったんですよ。(どこ見て話しているのか分からない)

<おれ>
※戸惑い中。お茶を飲もうとした彼女が「これすごく熱くない?!」
っと言うので触ってみたら熱いw 
これを素手で持ってくるのはキツいんじゃないのか?っとw
さらに店主の話は続く・・・。

<店主>
先代が屋台でやり出して行列出来たんですよ。
多い時なんか昼夜も2列の列でね。それは混んだものです。
そしたら周りが真似し始めてね。タレカツって△X*%&※

サラリーマン組のタレカツが出来上がったあたりでカウンターにいた
客は店を出て行く。サラリーマン組は3人。店主はカウンターに出来上がった
ものを乗せていたが、「もらいますね!」っとサラリーマンがテキパキと
自分のテーブルに持って行く。
店主は運ぶから置いておいてみたいな事を言っていたが時既に遅しw
次は俺達の分を作る流れになる。俺達の分が出来上がる前に
サラリーマン連中は食べ終えて店を出て行った。そこから数十分後。
カウンターに並べられてゆくタレカツと小鉢。
サラリーマン組同様、「運びますね!」っと声をかけてタレカツを
引き取った俺たち。



やっとこさ お昼ですw
タレカツ丼、小鉢1つ、味噌汁のセットです。これで550円。
肉は薄いながらも柔かさがあり、甘いタレがあっている。
テレビを見ながらつぶやいている店主のひとり言を聞きながら食べるタレカツ。
時計は13:10あたりを指していた。客が俺たちしかいない・・・。
しかしここで来客が!ガラッとドアを開けてきたのは30代あたりの夫婦。
”いらっしゃい”(俺達にも無かったがw)の言葉もなく、店主が慌てだす。
ひとり言も発しだす。
聞こえてきたひとり言は「突然来るんだから困っちゃうなぁ・・・
本当にねぇ・・・いつも突然」。
それって至って普通なんじゃないのか?っと小一時間。 
この発言に笑いをこらえる俺たち。

<夫婦>
2人

<店主>
(炊飯器を覗き込む店主)
あ~、(ご飯)足りないなぁ。ごめんねぇ。

<夫婦>
ご飯ないのか。仕方ない。わかりました~

<店主>
突然来るもんだからねぇ。ごめんねぇ。

笑いをこらえながら食べ終わった彼女。そろそろ移動の時間(ツアーではないが)
だし、お会計です。1人550円なので1100円。破格です。
店を出るときに、またもや詫びを入れてくる店主。
忘れ物ないか見ていってね~っと切り出すのだが・・・

<店主>
傘、携帯電話とか、充電器の忘れ物が多いんだよね、ほんとにもうぉ。
忘れていった人から連絡来て、ここにあることを言うと
”やっぱりそこにあったのか”ってなんてねぇ。
新幹線ギリギリの時間とかになってからこうなるんですよ。
新潟から送る事もできるから、送るように話しても”いい!捨てちゃって”って
大抵の人がなるもんでねぇ。△X*%&※△X*%&※

話はまだまだ続きそうなので見切りをつけて店を後にした。
新潟について早速パンチ効いた人物に遭遇してしまった俺たち。


つづく・・・
<つづきはこちら>