【Blu-ray】イップ・マン 序章 | 映画の闇鍋

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鑑賞した映画を個人評価!
一般映画はもちろん、名作から迷作 幅広く観ますが、なぜかゾンビ映画に“力”入れているブログです。
生ぬるい映画は容赦しない・・・。

監督:ウィルソン・イップ
出演者:ドニー・イェン、 サイモン・ヤム、 池内博之、 サモ・ハン・キンポー
収録時間:106分
レンタル開始日:2011-06-02

Story
『セブンソード』のドニー・イェンが主演を務め、詠春拳の達人、イップ・マンの生き様を綴ったアクションドラマ。30年代の中国広東省佛山。武術館の師範との戦いに勝ち町一番の武術家となったイップ・マンだったが、日本と中国の間で戦争が勃発し…。 (詳細はこちら
原題: 葉問 / IP MAN

■『イップ・マン 葉問』BDツインパック特典映像■
・【インタビュー】監督、ドニー・イェン、池内博之。
・撮影メイキング
・未公開シーン(約9分)
・オリジナル予告篇

※DVDだと1作目、2作目とバラ売りされていますが、
予告編しかついていません。
ツインパックのみ発売のBD版だと特典映像付いてきます。




※日本用の予告は作られていないと思う。
署名運動で1作目も
劇場公開されたが新宿のみで公開され、短期間だった。


やっと観れた1作目。
前半はイップ・マンがどの様な人間なのか?と、道場破りで現れる北方の
“ごんた”(ルイス・ファン演じるカム・サンチャウ)に、お灸をすえる内容。
見ごたえ十分なアクションと周囲の交流関係が見やすい。
イップマンに勝負を挑んだ北方の“ごんた”との戦い最中で
イップマンの息子が、さり気なく三輪車で現れ
「反撃しないと家の物壊されるから反撃しなさい ってママが言ってたよ」
っと伝言を伝えにくる所は爆笑物。この伝言受けてから反撃が始まるw
この ごんた は2作目の洪が牛耳っている市場で再登場する。

後半は日中戦争突入し、佛山の人々が貧しい生活を
強いられている真っ只中になる。
イップマンは元々裕福な家柄だったが日本軍の司令部にされて豪邸没収。
あばら家で暮らし、一日一日の食料もやっとの生活になってしまう。
そんな中、日本軍の最高位にいる三浦将軍は空手の威力を見せるべく、
勝者には米をやると言い、中国人を日本軍の道場に呼び、試合をさせるが
公開処刑に近い。

一度イップ・マンと拳を交えたリュウ師範は三浦の部下を倒すが、
自ら1対3を申しだし殺されてしまう。
その場を目撃してしまったイップ・マンは怒りをあらわにし、試合にでるが
イップ・マン1人 対 三浦の部下10人を自ら申し出し、リュウの仇と自分らの
国の為に戦う。1対10の戦いに余裕で勝ったイップ・マンは三浦から
目を付けられ、三浦から名前を聞かれるがイップ・マンは「ただの中国人だ」
と言い、さらに「米の為ではない」とも言い、その場を去る。
このシーンが渋くてたまりません。血を流しながら米袋の上に倒れた
リュウ師範の血のり付米袋をリュウ家に届けるイップ・マン。
このシーンも印象強い。

三浦はイップ・マンの拳、詠春拳(えいしゅうけん)を部下に教えろと言い出す。
もちろん断るイップ・マンだが、仮に教えるのであれば、
イップ・マンと三浦が群衆の前で1対1の勝負をし、三浦が勝てば
イップ・マンは日本軍に詠春拳を教える事を伝える。

シーン変わって綿工場。
綿工場で強盗と戦うシーンでは長い竹竿を使いボコるボコる。
『ワンチャイ』のウォン・フェイホン以来、華麗な長物さばきを
見ていなかったが、今作で久しぶりに堪能。

日本軍の三浦将軍役は池内博之さんです。アクション物は初だと
インタビューで語っていたが、空手家をかっこよく演じていた。
『レッドクリフ』みたく脇役で日本の俳優が起用されているなら日本公開
スルーされていても納得はいくが、今作ではラストを飾る敵でもあるのに、
戦争云々で日本スルーしているのが無性に気に喰わない。
池内さんに失礼であろう。過去に日本が戦争で酷い事をしていたのは
歴史に刻まれてしまって消せないし、それを隠すかの様に公開をしない
日本国はいかがな物かと。

『葉問』は、日中戦争中の話で日本が中国を占拠して、中国市民が
苦しんでいる真っ只中な事もあり、その辺を劇中再現しているので日本
での劇場公開はもちろん、国内セル版も存在しなかった代物。
2作目に当たる『葉問2』(邦題:『イップ・マン 葉問』)の日本公開で
1作目の存在を強くアピール。
署名が集まれば劇場公開する事のテロップも流れたが、『葉問2』を劇場で
観たときは1作目公開未定だった。
公開するのか、どうなのか?を忘れていた辺りに密かに劇場公開されていた。
東京では新宿の1館のみで公開されているのを気づいた頃には
公開終了期間が迫っていた。何としてでも劇場で観たかったが、
そんな思いを抱いていたのが3/11辺りだった。そして東北震災。
劇場での鑑賞は出来なくなりました。とても残念。
今までこれほど“劇場で観たかった!”っと、なる代物はない。

BD版は1、2作が1つのケース(特注ケースではない)に入っている
ツインパックのみ発売。特典映像が1作、2作共に78分近く入っている。
DVDはバラ売りですが特典映像は予告のみの酷い扱い。
日本でセル版が出て、この様に観れたのは大変うれしい。
しかしDVDとBD版の特典映像の差は止めてもらいたいですね。
BD版購入して観ましたが、所々画質がザラついているシーンあり。


満足度:★★★★★