涙は
 流すまいと
 奥歯を噛みしめて

 心を
 手放してしまえと
 腕を広げた

 瞳に
 映る君の姿が
 今もまだ、消えなくて

 月が照らすから
 はやく、半分まで
 欠けてくれないかな

 その、半分のところに
 隠しておいてよ

 君の、心

 
 また、はんぶんこ

 しようよ

 
 涙も
 はんぶんこ

 寂しさも
 はんぶんに

 孤独は
 続く

 
 私の
 夜が明けるのは
 いつ?


 真っ暗闇が、広がる夜

 傷口が、また、
 開いては、深くなる

 病みが、また、濃くなる