『マイノリティ・リポート』Minority Report,2002,スティーヴン・スピルバーグ



長すぎの2時間25分。残念なため息が出てくる。はああ、全く長すぎだろ。スピルバーグって調子に乗りすぎると絶対良くない。これ90分に収めたら大傑作だったと思う。

いずれにせよ兎に角キューブリックのこと好きなんだねえ、スピルバーグって。今更ながらだけど実感してしまいます。キューブリックへの敬愛という言葉がピッタリ。今回は特別『時計じかけのオレンジ』に対するリスペクトに溢れる。BGM音楽は基本的にベートーヴェン弟子筋シューベルト系ロマン派で、まさにキューブリックとの師弟関係を意識しているかのようだ。映像的にも『時計じかけ…』のパロディのオンパレード。眼球固定治具はもちろんのこと、ふと訪れた郊外に住む隠遁生活している老人の佇まいなど。
またイメージとは何か、夢とは何か、を実際に映像化しようという意志の底流にはヴェンダースが入っている。

映画ってつながっているからホント面白いよね!

  予告編


  作品データ


※以下出典根拠映画ドットコム

監督
スティーブン・スピルバーグ
製作
ジェラルド・R・モーレン
ボニー・カーティス、ウォルター・F・パークス、ヤン・デ・ボン
製作総指揮
ゲイリー・ゴールドマン、ロナルド・シャセット
原作
フィリップ・K・ディック
脚本
スコット・フランク、ジョン・コーエン
撮影
ヤヌス・カミンスキー
美術
アレックス・マクドウェル
衣装
デボラ・L・スコット
編集
マイケル・カーン
音楽
ジョン・ウィリアムズ
キャスト
トム・クルーズ、コリン・ファレル、サマンサ・モートン、マックス・フォン・シドー、ロイス・スミス、ピーター・ストーメア、ティム・ブレイク・ネルソン、スティーブ・ハリス、キャスリン・モリス、マイク・バインダー
原題
Minority Report
製作年
2002年
製作国
アメリカ
配給
20世紀フォックス映画
上映時間
145分

  解説


スティーブン・スピルバーグ監督がトム・クルーズを主演に迎え、SF作家フィリップ・K・ディックの短編小説を映画化。西暦2054年。ワシントンDCでは予知能力者を利用して凶悪犯罪を予知する画期的なシステムが開発され、犯罪予防局が犯人を事前に逮捕することで、犯罪件数は激減していた。そんなある日、犯罪予防局の凄腕捜査官ジョン・アンダートンは、自分が36時間後に殺人事件を起こすと予知されたことを知る。しかもその被害者となるのは、ジョンとは全く面識のない見ず知らずの男だった。同僚たちから追われる身となった彼は、真相を解明して自らの容疑を晴らすべく奔走する。共演は「S.W.A.T.」のコリン・ファレル、「ギター弾きの恋」のサマンサ・モートン、「エクソシスト」のマックス・フォン・シドー。

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