『アルファヴィル』Alphaville, une étrange aventure de Lemmy Caution, 1965,ジャン=リュック・ゴダール



その昔は『アルファビル』と表記していたのね。それにしてもこのポスター、カッコ良すぎじゃない?

朝ネットサーフィンしてたら、この作品がUNEXTで新着入荷案内があって、ちょっと観始めたらこれがもう止まんない。多分レンタルヴィデオかなんかで初見してから早30年以上経っているはずで、今回は2回目の鑑賞。これがまた滅法オモロい。申し訳ないけど『バビロン』観た後のモヤった消化不良が一気に解消する快感。

ホテルのフロントでチェックインしてエレヴェイターで階上へ移動する一連のアクションの流れるような長回しからコッチの気持ちもってかれる。ゴダール特有の階上から屋外への俯瞰のパンショットも健在でチョー気持ちがいい。

これだよ、これこれ、これが映画であって、映画の剽窃や引用やパロディがあったからといって映画を語ったことにはならない。『バビロン』には狂乱や混沌や際どいエログロは存在しても身体が捩れてしまうような痺れる狂気がない。

はっ!いつのまにかゴダールをダシにチャゼルを語ってしまった(汗)。

  予告編


  作品データ


※以下出典根拠映画ドットコム

監督/ジャン=リュック・ゴダール
製作/アンドレ・ミシュラン
脚本/ジャン=リュック・ゴダール
撮影/ラウール・クタール
美術/ピエール・ギュフロワ
編集/アニエス・ギュモ
音楽/ポール・ミスラキ
キャスト/エディ・コンスタンティーヌ、アンナ・カリーナ、エイキム・タミロフ、ハワード・ベルノン、クリスタ・ラング
原題/Alphaville
製作年/1965年
製作国/フランス・イタリア合作
配給/マーメイドフィルム
日本初公開/1970年5月30日
上映時間/99分

  解説


初長編作「勝手にしやがれ」以降、ヌーベルバーグの旗手として世界的に知られる名匠ジャン=リュック・ゴダールが1965年に手がけたSF作品。同年の第15回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞。英国のハードボイルド作家ピーター・チェイニーが生み出したキャラクターで、エディ・コンスタンティーヌが演じる探偵レミー・コーションを主人公に、人工知能によって支配される都市を舞台に、感情を失った独裁者の娘の人間性を回復させようと奮闘するレミーの孤独な戦いを描いた。2014年12月、「ヌーヴェル・バーグSF映画対決!トリュフォー×ゴダール」と題し、フランソワ・トリュフォーの「華氏911」とともにデジタルリマスター版上映。

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