『さらば箱舟』。
原作『百年の孤独』だったんですね。
全然気がつきませんでした。
寺山節炸裂しまくり。
時計。
時間の省略。
編集、カット、カメラワーク。
1カットの中に別のカットが存在する。
構図の中で2〜3の物語が同時進行する。
寝転がる。
貞操帯。
アナログチックな機械群。
装置と性交。
村中の時計の盗難と時間の消失。
貞操帯は破壊される為に作られた。
まぐわいながらも結ばれることのない二人。
どこかブニュエル的ブラックな笑いを誘う。
奇妙な世界にどっぷり浸る幸福感。
どこか沖縄的。
あるいは台湾。
南洋的シャーマニズム。
はあ、とにかく構図が素晴らしいです、繰り返しになりますけど。
サーカス。
寺山的題材。
クリーチャー若しくはカタワモノへの憧憬。
名詞、言語、失語症。
単なる天井桟敷的なアングラ演劇空間ではない。
ローテクノロジー、アナログな電話、銀塩写真。
ノマド空間としての村。
村に相対する隣町の喧騒とセックス三昧。
夜。
夜のカラーの使い方。
カラーの消し方と言い換えてもいい。
ファンタジー。
世界観。
この世の消失とあの世の濃縮増幅。
アニメーション技術の応用。
火。
非日常の日常化。
記念撮影。
ものすごいイマジネーション。
ぜひご覧ください。
以下出典根拠Wikipedia
監督/寺山修司
脚本/寺山修司 岸田理生
原作/ガブリエル・ガルシア=マルケス
製作/九条今日子 佐々木史朗 砂岡不二夫
音楽/J・A・シーザー
撮影/鈴木達夫
編集/山地早智子
出演/山崎努 小川真由美 原田芳雄 高橋洋子 天本英世 石橋蓮司 小松方正 宮口精二 新高けいこ 高橋ひとみ 三上博史 松田政男ほか
以下出典根拠MovieWalkerPress
あらすじ
老人と、少年・本家の時任大作が村中の柱時計を盗んで穴に埋めている。